問題
下垂体から分泌されないホルモンはどれか。
- プロラクチン
- サイロキシン
- バゾプレッシン
- オキシトシン
解答: 2(サイロキシン)
解説
- 正しい(下垂体から分泌される)。プロラクチンは下垂体前葉から分泌され、乳汁産生を促進するホルモンである。
- 正しい(下垂体から分泌されない)。サイロキシン(T4)は甲状腺の濾胞細胞から分泌されるホルモンであり、下垂体からは分泌されない。下垂体前葉からは甲状腺刺激ホルモン(TSH)が分泌されてサイロキシン分泌を促進するが、サイロキシンそのものは甲状腺の産物である。視床下部→TRH→下垂体前葉→TSH→甲状腺→サイロキシンという階層的調節を受ける。
- 正しい(下垂体から分泌される)。バソプレシン(ADH)は視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌される。
- 正しい(下垂体から分泌される)。オキシトシンは視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌される。
ポイント
下垂体ホルモン(前葉6種+後葉2種)を正確に把握し、末梢内分泌腺のホルモンと区別する。
- 覚え方のコツ: 下垂体前葉の6種は「GH・PRL・TSH・ACTH・FSH・LH」、後葉は「オキシトシン・バソプレシン」の2種。サイロキシンはTSHの「標的ホルモン」であり、下垂体自体からは出ない。
- 関連知識: 内分泌の階層的調節=視床下部(放出ホルモン)→下垂体前葉(刺激ホルモン)→末梢内分泌腺(末梢ホルモン)→負のフィードバック。この階層構造の理解が全ての内分泌問題の基盤となる。
- よくある間違い: TSH(甲状腺刺激ホルモン)とサイロキシン(甲状腺ホルモン)を混同しやすい。TSHは下垂体前葉から出るが、サイロキシンは甲状腺から出る。
- 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
| 分泌部位 | ホルモン | 主な作用 |
|---|---|---|
| 前葉 | 成長ホルモン(GH) | 成長促進、血糖上昇 |
| 前葉 | プロラクチン(PRL) | 乳汁産生促進 |
| 前葉 | 甲状腺刺激ホルモン(TSH) | 甲状腺ホルモン分泌促進 |
| 前葉 | 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH) | コルチゾール分泌促進 |
| 前葉 | 卵胞刺激ホルモン(FSH) | 卵胞発育/精子形成 |
| 前葉 | 黄体形成ホルモン(LH) | 排卵誘発/黄体形成 |
| 後葉 | オキシトシン | 子宮収縮、射乳 |
| 後葉 | バソプレッシン(ADH) | 水の再吸収促進 |
表: 下垂体ホルモンの一覧
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