問題
内分泌腺とホルモンとの組合せで誤っているのはどれか。
- 下垂体後葉 ― バゾプレッシン
- 甲状腺 ― サイロキシン
- 膵臓 ― インスリン
- 副腎皮質 ― アドレナリン
解答: 4(副腎皮質 ― アドレナリン)
解説
- 正しい。下垂体後葉からバソプレシン(抗利尿ホルモン、ADH)が分泌される。バソプレシンは腎臓の集合管に作用して水の再吸収を促進する。
- 正しい。甲状腺の濾胞細胞からサイロキシン(T4)およびトリヨードサイロニン(T3)が分泌される。
- 正しい。膵臓のランゲルハンス島β細胞からインスリンが分泌される。
- 誤り。アドレナリンは副腎「皮質」ではなく副腎「髄質」から分泌されるカテコールアミンである。副腎皮質からは糖質コルチコイド(コルチゾール)、鉱質コルチコイド(アルドステロン)、副腎アンドロジェンが分泌される。副腎は外側の「皮質」と内側の「髄質」で分泌するホルモンが全く異なり、皮質はステロイドホルモン、髄質はカテコールアミンを産生する。
ポイント
副腎は「皮質」と「髄質」で分泌ホルモンが全く異なる。
- 覚え方のコツ: 副腎皮質=「ステロイド工場」(コルチゾール・アルドステロン・アンドロジェン)、副腎髄質=「カテコールアミン工場」(アドレナリン・ノルアドレナリン)と区別する。
- 関連知識: 副腎皮質はACTHおよびレニン-アンジオテンシン系で調節され、副腎髄質は交感神経(内臓神経)により直接支配される。髄質は発生学的に交感神経節と同じ起源(神経堤)を持つ。
- よくある間違い: 「副腎皮質」と「副腎髄質」の混同は頻出である。皮質は3層構造(球状層・束状層・網状層)で各層が異なるホルモンを産生する。
- 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
| 部位 | 層 | ホルモン | 調節因子 |
|---|---|---|---|
| 副腎皮質 | 球状層 | アルドステロン(鉱質コルチコイド) | レニン-アンジオテンシン系 |
| 副腎皮質 | 束状層 | コルチゾール(糖質コルチコイド) | ACTH |
| 副腎皮質 | 網状層 | 副腎アンドロジェン | ACTH |
| 副腎髄質 | ― | アドレナリン、ノルアドレナリン | 交感神経(内臓神経) |
表: 副腎の構造とホルモン
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