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体液の酸塩基平衡の維持に重要な器官はどれか

問題

体液の酸塩基平衡の維持に重要な器官はどれか。

  1. 腎臓
  2. 肝臓
  3. 心臓
  4. 甲状腺

解答: 1(腎臓)

解説

  1. 正しい。腎臓は体液の酸塩基平衡の維持に極めて重要な器官である。腎臓は尿細管でのH+の分泌、HCO3-の再吸収と新生、アンモニウムイオン(NH4+)の排泄を通じて血液のpHを7.35〜7.45の範囲に維持する。肺によるCO2排出(呼吸性調節)とともに、酸塩基平衡の二大調節器官の一つであり、腎臓は代謝性の調節を担う。腎臓の調節は応答が遅い(数時間〜数日)が、持続的かつ強力である。
  1. 誤り。肝臓はアンモニアの尿素への変換など代謝に関与するが、酸塩基平衡の直接的な主要調節器官ではない。
  1. 誤り。心臓は血液循環のポンプ機能を担うが、酸塩基平衡の調節器官ではない。
  1. 誤り。甲状腺は甲状腺ホルモン(T3/T4)やカルシトニンを分泌するが、酸塩基平衡の調節には関与しない。

ポイント

酸塩基平衡の調節は「肺(呼吸性)」と「腎臓(代謝性)」の二大機構で行われる。

  • 覚え方のコツ: 酸塩基平衡=「肺と腎」の2つ。肺はCO2を素早く調節(秒〜分単位)、腎臓はHCO3-とH+をゆっくり調節(時間〜日単位)。
  • 関連知識: アルドステロン(副腎皮質ホルモン)は腎臓の遠位尿細管でNa+再吸収を促進し、間接的に酸塩基平衡にも影響する。バソプレシン(ADH)は集合管での水再吸収を促進し体液量を調節する。
  • よくある間違い: 肝臓も間接的に酸塩基平衡に関わる(乳酸代謝、尿素回路)が、直接的な調節器官としては腎臓と肺が正解である。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
調節機構 器官 調節方法 応答速度
呼吸性調節 CO2排出量の増減 速い(秒〜分)
代謝性調節 腎臓 H+分泌、HCO3-再吸収 遅い(時間〜日)
緩衝系 血液(全身) 重炭酸緩衝系、ヘモグロビン等 即時(秒)

表: 酸塩基平衡の調節機構

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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