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つむぐ指圧治療室 相模大野

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健常成人のクリアランス値で最も小さいのはどれか

問題

健常成人のクリアランス値で最も小さいのはどれか。

  1. 尿酸
  2. 尿素
  3. グルコース
  4. クレアチニン

解答: 3(グルコース)

解説

  1. 誤り。尿酸は糸球体でろ過された後、再吸収と分泌の両方を受ける。最終的にろ過量の約10%が尿中に排泄され、クリアランス値は約8〜12mL/minである。
  1. 誤り。尿素は糸球体でろ過された後、約50%が尿細管で再吸収されるが、残りは排泄される。クリアランス値は約70mL/minであり、0ではない。
  1. 正しい。グルコースは糸球体でろ過された後、近位尿細管でSGLT2およびSGLT1により、ほぼ100%が再吸収される。そのため正常な血糖値の状態では尿中にグルコースは排泄されず、クリアランス値は0となる。クリアランスの計算式 C = U×V/P において、尿中濃度(U)が0であるためクリアランスも0となり、選択肢中で最も小さい値である。
  1. 誤り。クレアチニンは糸球体でろ過された後、尿細管でほとんど再吸収も分泌もされないため、クリアランス値は約125mL/minでGFRの指標として用いられる。

ポイント

  • グルコースは近位尿細管で100%再吸収されるため、クリアランス値は0(最小)である。
  • 覚え方のコツ: クリアランス値の大小関係は「グルコース(0)<尿素(70)<クレアチニン(125=GFR)<PAH(660=RPF)」と数値で覚える。0は完全再吸収、GFR超えは分泌あり。
  • 関連知識: クリアランスの概念は「1分間にその物質を完全に除去できる血漿量」であり、腎機能検査の基本指標である。臨床ではクレアチニンクリアランスやeGFRが腎機能の評価に広く用いられる。
  • よくある間違い: 「クリアランス値が小さい=腎臓で処理されにくい」と誤解しがちだが、グルコースは十分にろ過・処理された上で再吸収されるため0になる。値が0なのは「処理されない」のではなく「完全に回収される」ためである。
  • 教科書では「e.腎機能の測定 ― クリアランス」の範囲に該当する。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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