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つむぐ指圧治療室 相模大野

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発汗について誤っている記述はどれか

問題

発汗について誤っている記述はどれか。

  1. 体温の上昇を防ぐ。
  2. 交感神経が興奮すると汗が出る。
  3. アポクリン腺は全身に分布する。
  4. 温熱性発汗には視床下部が関与する。

解答: 3(アポクリン腺は全身に分布する。)

解説

  1. 正しい。発汗により皮膚表面で水分が蒸発する際に気化熱を奪い、体温上昇を防ぐ重要な放熱機構である。
  1. 正しい。汗腺は交感神経支配を受けており、交感神経の興奮により発汗が促進される。エクリン腺の神経伝達物質はアセチルコリン(コリン作動性)である点に注意する。
  1. 誤り。アポクリン腺(アポクリン汗腺)は全身に分布するのではなく、腋窩・外陰部など限局した部位にのみ存在する。アポクリン腺は体温調節には関与せず、思春期以降に発達する。全身に分布して体温調節に重要な役割を果たすのはエクリン腺(エクリン汗腺)である。「全身に分布」はエクリン腺の特徴であり、この点がアポクリン腺との最大の相違点である。
  1. 正しい。温熱性発汗は手掌・足底を除く全身で起こり、視床下部(前視床下部・視索前野)の体温調節中枢が統御する。

ポイント

  • 全身に分布して体温調節に関与するのはエクリン腺であり、アポクリン腺は腋窩・陰部に限局し体温調節に関与しない。
  • 覚え方のコツ: 「エクリン=Everywhere(全身)」「アポクリン=アポ(腋窩: Axilla, Pubic)に限局」と頭文字で対比する。
  • 関連知識: 精神性発汗は手掌・足底で起こり大脳皮質が統御する。温熱性発汗と支配中枢・分布部位が逆である点が頻出テーマである。
  • よくある間違い: 汗腺は交感神経支配だがコリン作動性(アセチルコリン)である点を、アドレナリン作動性と混同しやすい。
エクリン腺とアポクリン腺の比較
項目 エクリン腺 アポクリン腺
分布 全身(手掌・足底にも多い) 腋窩・外陰部に限局
体温調節 関与する(重要) 関与しない
神経支配 交感神経(コリン作動性) 交感神経(アドレナリン作動性)
分泌物 薄い水様液 粘稠な液体(体臭の原因)
温熱性発汗と精神性発汗の比較
項目 温熱性発汗 精神性発汗
刺激 体温上昇 精神的緊張・情動
分布 手掌・足底を除く全身 手掌・足底
中枢 視床下部 大脳皮質

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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