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つむぐ指圧治療室 相模大野

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体温のセットポイントが急上昇している時に起こらないのはどれか

問題

体温のセットポイントが急上昇している時に起こらないのはどれか。

  1. 皮膚血管拡張
  2. ふるえ
  3. 悪寒
  4. 立毛筋収縮

解答: 1(皮膚血管拡張)

解説

  1. 正しい(起こらない)。セットポイントが急上昇すると、現在の体温がセットポイントより低い状態となるため、身体は体温を上げようとして産熱亢進と放熱抑制が同時に起こる。皮膚血管は収縮して放熱を防ぐのであり、拡張は起こらない。皮膚血管拡張は放熱促進反応であり、セットポイント上昇時とは逆の反応である。解熱時(セットポイントが下降する時)には皮膚血管拡張と発汗が起こる。
  1. 誤り(起こる)。ふるえは骨格筋の不随意的収縮による産熱反応であり、セットポイント上昇時に体温を上げるために起こる。
  1. 誤り(起こる)。悪寒はセットポイントより実際の体温が低いために感じる寒気の主観的感覚であり、発熱初期に特徴的な症状である。
  1. 誤り(起こる)。立毛筋収縮は鳥肌を生じ、皮膚表面の空気層を厚くして保温に働く放熱抑制反応である。

ポイント

  • セットポイント急上昇時は「産熱↑(ふるえ)+放熱↓(皮膚血管収縮・発汗抑制・立毛筋収縮)+悪寒」が起こる。皮膚血管拡張と発汗は起こらない。
  • 覚え方のコツ: セットポイント上昇=「寒いと感じている状態」と同じ反応が起こる。風邪の初期に悪寒・ふるえ・鳥肌が出て、解熱時に汗をかくのは臨床的にも経験しやすい。
  • 関連知識: セットポイント上昇による発熱と、セットポイント正常のうつ熱を区別することが重要である。うつ熱は環境の熱負荷が過大な場合に起こり、解熱剤は無効である。
  • よくある間違い: 「起こらないもの」を問われている点を見落としやすい。発熱時=体温が高い=皮膚血管拡張と短絡しがちだが、セットポイント上昇直後は放熱抑制(血管収縮)が起こる。
セットポイント上昇時(発熱)と下降時(解熱)の反応比較
項目 セットポイント上昇時(発熱) セットポイント下降時(解熱)
皮膚血管 収縮(放熱抑制) 拡張(放熱促進)
発汗 抑制 促進(大量発汗)
ふるえ あり(産熱亢進) なし
悪寒 あり なし
立毛筋 収縮(保温) 弛緩
体温の方向 上昇中 下降中

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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