問題
外気温が30°Cをこえると急激に増加する放熱現象はどれか。
- 伝導
- 対流
- 蒸発
- 放射
解答: 3(蒸発)
解説
- 誤り。伝導は接触面を通じた熱移動であり、外気温が体温に近づくと温度差が縮小して減少する。
- 誤り。対流は空気の流れによる熱移動であり、外気温上昇に伴い放熱効率が低下する。
- 正しい。外気温が30℃を超えると、伝導・対流・放射は体表と外界の温度差縮小により放熱効率が著しく低下する。このとき発汗による蒸発(気化熱の放散)が急激に増大し、主要な放熱手段となる。外気温が35℃以上になると蒸発が唯一の放熱手段となる。不感蒸散(皮膚500〜700mL/日+肺150〜450mL/日)に加え、発汗量が大幅に増加する。
- 誤り。放射は電磁波(赤外線)による熱放散であり、外気温上昇で温度差が縮小するため減少する。
ポイント
- 外気温30℃超で発汗による蒸発が急増し、35℃以上では蒸発のみが放熱手段となる。
- 覚え方のコツ: 「30℃超えたら汗(蒸発)頼み、35℃超えたら汗だけ頼み」と覚える。
- 関連知識: 高温環境で発汗できない状態(高湿度・脱水など)ではうつ熱(熱中症)を起こす。
- よくある間違い: 放射を「太陽からの放射」と混同してしまうが、ここでは人体からの赤外線放射(放熱)のことである。
| 放熱機構 | 割合 | 特徴 | 高温時の変化 |
|---|---|---|---|
| 放射 | 約50% | 赤外線で非接触の物体へ熱伝達 | 温度差縮小で減少 |
| 伝導・対流 | 約30% | 接触面・空気の流れで熱移動 | 温度差縮小で減少 |
| 蒸発 | 約20% | 気化熱による放熱 | 30℃超で急増 |
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