問題
体温について正しいのはどれか。
- 体温調節中枢は延髄にある。
- 細菌感染では産熱は抑制される。
- セットポイントの下降により発熱が起こる。
- 核心温度の変化は温度感受性ニューロンにより感受される。
解答: 4(核心温度の変化は温度感受性ニューロンにより感受される。)
解説
- 誤り。体温調節中枢は延髄ではなく視床下部(前視床下部・視索前野)にある。延髄にあるのは呼吸中枢や嘔吐中枢である。
- 誤り。細菌感染時は外因性発熱物質が免疫細胞を刺激し、内因性発熱物質(インターロイキン等)が産生される。これが視床下部に作用してセットポイントが上昇し、産熱は亢進する(抑制ではない)。
- 誤り。発熱はセットポイントの上昇により起こる。下降ではない。
- 正しい。視床下部の視索前野には温度感受性ニューロンが存在し、血液温度を介して核心温度(深部体温)の変化を直接検知する。この情報とセットポイントを比較し、産熱反応(ふるえ・皮膚血管収縮等)や放熱反応(発汗・皮膚血管拡張等)を惹起する。末梢の皮膚温度受容器からの情報も統合される。
ポイント
- 核心温度は視床下部の温度感受性ニューロンにより感受され、セットポイントとの比較により産熱・放熱が制御される。
- 覚え方のコツ: 「体温調節の3点セット=視床下部・温度感受性ニューロン・セットポイント」とまとめて覚える。
- 関連知識: 核心温度の測定部位による差は、直腸温>口腔温>腋窩温の順である。概日リズムにより体温は日中高く早朝低い。
- よくある間違い: 「体温調節中枢=延髄」と誤答する受験生が多いが、延髄は呼吸・嘔吐の中枢であり、体温調節中枢は視床下部である。
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