問題
健康成人の体温で正しいのはどれか。
- 夜間に高く日中は低い。
- 直腸温は腋窩温より低い。
- 体温調節中枢は視床下部にある。
- 皮膚温は身体のどの部位でも一定である。
解答: 3(体温調節中枢は視床下部にある。)
解説
- 誤り。体温の日内変動(概日リズム)では日中(午後)に最も高く、早朝に最も低い。変動幅は約0.5〜0.7℃である。
- 誤り。深部体温の順序は「直腸温>口腔温>腋窩温」であり、直腸温は腋窩温より高い。
- 正しい。体温調節中枢は視床下部(前視床下部・視索前野が中心)に存在する。温度受容器(皮膚の外気温変化感知+視床下部の血液温感知)からの情報を統合し、セットポイントに基づいてフィードバック制御を行う。自律神経系・内分泌系・体性神経系を介して産熱と放熱のバランスを調節し、体温を一定に維持している。
- 誤り。皮膚温(外殻温度)は部位により異なり、体幹部で高く四肢末端ほど低い。外気温の影響も受けやすい。
ポイント
- 体温調節中枢は視床下部にあり、自律神経系・内分泌系・体性神経系を介して体温を調節する。
- 覚え方のコツ: 深部体温の高い順は「直(直腸)>口(口腔)>腋(腋窩)」=「ちょっと降りてわき道」と覚える。
- 関連知識: 視床下部には体温調節以外にも摂食・飲水・自律神経の最高中枢が存在する(問題368参照)。
- よくある間違い: 「夜間に高い」と「日中に高い」を逆にしてしまう。概日リズムは午後が最高・早朝が最低である。
| 測定部位 | 正常範囲 | 特徴 |
|---|---|---|
| 腋窩温 | 36.0〜36.7℃ | 最も簡便だが外気温の影響を受けやすい |
| 口腔温 | 36.5〜37.0℃ | 腋窩温より約0.5℃高い |
| 直腸温 | 37.0〜37.5℃ | 深部体温に最も近い |
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