問題
栄養素のうちエネルギー源にならないのはどれか。
- アミノ酸
- グルコース
- カルシウム
- グリセロール
解答: 3(カルシウム)
解説
- 誤り。アミノ酸は蛋白質の構成単位であり、代謝によりエネルギー源となる(約4kcal/g)。
- 誤り。グルコースは糖質の基本単位であり、主要なエネルギー源である(約4kcal/g)。
- 正しい。カルシウムは無機質(ミネラル)であり、エネルギー源にならない。エネルギー源となるのは三大栄養素(糖質・脂質・蛋白質)のみである。カルシウムは骨・歯の構成成分として、また神経伝達・筋収縮・血液凝固に関与する重要なミネラルであるが、酸化されてエネルギーを産生することはない。ビタミンも同様にエネルギー源にならない。
- 誤り。グリセロールは脂肪(トリグリセリド)の構成成分であり、糖新生の材料にもなりエネルギー源となる。
| 栄養素 | エネルギー源 | エネルギー量 |
|---|---|---|
| 糖質(グルコース等) | なる | 約4 kcal/g |
| 脂質(グリセロール・脂肪酸) | なる | 約9 kcal/g |
| 蛋白質(アミノ酸) | なる | 約4 kcal/g |
| ビタミン | ならない | – |
| 無機質(カルシウム等) | ならない | – |
ポイント
- エネルギー源となるのは三大栄養素(糖質・脂質・蛋白質)のみであり、ビタミンと無機質はエネルギー源にならない。
- 覚え方のコツ: 「エネルギーは三大だけ(糖・脂・蛋)」→ 五大栄養素のうちビタミンと無機質はエネルギー産生に関与しない。
- 関連知識: 1モルのグルコースから38モルのATPが産生される。ATPは高エネルギーリン酸化合物であり、生体内のエネルギー通貨として機能する。
- よくある間違い: グリセロールがエネルギー源にならないと誤答するケース。グリセロールは脂質の構成成分であり、糖新生にも利用されるため、エネルギー源となる。
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