問題
呼吸商について正しいのはどれか。
- 換気障害の有無を示す。
- 1 以下の値をとる。
- 摂取した栄養素の量を表わす。
- 基礎代謝量を示す。
解答: 2(1 以下の値をとる。)
解説
- 誤り。呼吸商は利用している栄養素の種類を反映する指標であり、換気障害の有無を示すものではない。換気障害の評価には肺活量やFEV1.0などを用いる。
- 正しい。呼吸商(RQ)= CO2排出量 / O2消費量で求められ、利用している栄養素の種類を反映する。糖質のRQは1.0、脂質は約0.7、タンパク質は約0.8であり、通常の混合食では0.8前後となる。糖質のRQ=1.0が最大値であるため、呼吸商は1以下の値をとる。RQが1.0に近いほど糖質の消費割合が高く、0.7に近いほど脂質の消費割合が高いことを意味する。
- 誤り。呼吸商は利用栄養素の「種類」を反映するが、摂取した栄養素の「量」を表すものではない。
- 誤り。基礎代謝量は酸素消費量から間接熱量測定法で算出されるものであり、呼吸商そのものとは異なる。
ポイント
- 呼吸商(RQ)= CO2排出量 / O2消費量であり、利用栄養素の種類を示す(糖質1.0、脂質0.7、タンパク質0.8)
- 覚え方のコツ: 「RQ = 糖(1.0) > タ(0.8) > 脂(0.7)」と大きい順に覚える。糖質は炭素が少なく完全燃焼しやすいのでRQが最大
- 関連知識: 呼吸商が1.0を超える場合は糖質から脂質への変換(脂肪合成)が起きていることを示唆する
- よくある間違い: 「呼吸」という名称から換気機能の指標と混同しやすいが、ガス交換の比率から栄養素の利用を推定する指標である
| 栄養素 | 呼吸商(RQ) | エネルギー(kcal/g) |
|---|---|---|
| 糖質 | 1.0 | 約4 |
| タンパク質 | 約0.8 | 約4 |
| 脂質 | 約0.7 | 約9 |
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