問題
特異動的作用による産熱が起こるのはいつか。
- 睡眠時
- 早朝空腹時
- 運動時
- 食物摂取時
解答: 4(食物摂取時)
解説
- 誤り。睡眠時は代謝が低下しており、特異動的作用は生じない。
- 誤り。早朝空腹時は基礎代謝測定の条件であり、食事に伴う熱産生は起こらない。
- 誤り。運動時の産熱は筋収縮によるものであり、特異動的作用とは機序が異なる。
- 正しい。特異動的作用(SDA: Specific Dynamic Action)は食事誘発性産熱反応とも呼ばれ、食物摂取後に代謝が亢進して体熱の発生が増加する現象である。栄養素の消化・吸収・代謝の過程で熱が産生される。タンパク質摂取時が最も大きく、摂取エネルギーの約30%が熱として放散される。糖質では約6%、脂質では約4%である。食後数時間にわたって持続する。
ポイント
- 特異動的作用は食事の後に体熱発生が増加する現象であり、食物摂取時に起こる。
- 覚え方のコツ: 「食後に体がポカポカ」=特異動的作用。タンパク質が最も産熱が大きい(約30%)。
- 関連知識: 基礎代謝の測定条件は「早朝空腹時・安静覚醒状態」であり、特異動的作用の影響を排除するために空腹時に測定する。
- よくある間違い: 運動時の産熱と混同しやすいが、特異動的作用は食事に伴う代謝亢進であり、筋収縮による産熱とは別の現象である。
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