問題
細胞の主要な構成成分はどれか。
- 蛋白質
- ビタミン
- 無機塩類
- ATP
解答: 1(蛋白質)
解説
- 正しい。タンパク質は細胞の主要な構成成分であり、細胞の乾燥重量の約50%以上を占める。タンパク質は多数のアミノ酸がペプチド結合で連結した高分子であり、C・H・Oに加えてN(窒素)を約16%含む。酵素、受容体、ホルモン、構造タンパク質(アクチン、チューブリンなど)として多様な機能を担う。必須アミノ酸8種は体内で合成できないため食事からの摂取が必要である。
- 誤り。ビタミンは微量栄養素であり、代謝調節に関与するが細胞の主要構成成分ではない。
- 誤り。無機塩類はイオンとして機能的に重要であるが、量的に細胞の主要構成成分ではない。
- 誤り。ATPはエネルギー通貨として代謝に必須であるが、細胞の構造的な主要構成成分ではない。
ポイント
- タンパク質は細胞の主要構成成分であり、乾燥重量の約50%以上を占める。糖質は細胞の主要構成成分ではない点に注意。
- 覚え方のコツ: 細胞成分の多い順は「タ・シ・カ・ト(タンパク質→脂質→核酸→糖質)」=「確かと」覚える。
- 関連知識: タンパク質はエネルギー源(1gあたり約4kcal)にもなるが、主たる役割は細胞構成・酵素・ホルモンなどの材料である。
- よくある間違い: 糖質は主要なエネルギー源であるが、細胞の主要構成成分ではない。脂質は細胞膜の構成成分として重要である。
| 栄養素 | 細胞構成成分 | エネルギー産生 | その他の役割 |
|---|---|---|---|
| タンパク質 | 主要構成成分(乾燥重量の50%以上) | 約4kcal/g | 酵素・ホルモン・受容体の材料 |
| 脂質 | 細胞膜の構成成分 | 約9kcal/g | エネルギー貯蔵 |
| 糖質 | 主要構成成分ではない | 約4kcal/g | 主要エネルギー源 |
| ビタミン | 構成成分ではない | なし | 代謝調節(補酵素) |
| 無機質 | 骨の構成成分等 | なし | 酵素補因子・浸透圧調節 |
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント