問題
ビタミンについて正しい記述はどれか。
- エネルギー源となる。
- 体内で合成される。
- 身体の代謝を調節する。
- 骨の構成成分となる。
解答: 3(身体の代謝を調節する。)
解説
- 誤り。ビタミンはエネルギー源にならない。エネルギー源となるのは三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)である。
- 誤り。ビタミンは原則として体内で合成できないため、食事から摂取する必要がある。ただし例外として、ビタミンDは皮膚で紫外線により合成され、ビタミンKは腸内細菌により合成される。
- 正しい。ビタミンは体内の代謝反応を調節する微量栄養素である。多くのビタミンは補酵素として酵素反応に関与し、生体機能の維持に不可欠な役割を果たす。脂溶性ビタミン(A, D, E, K)と水溶性ビタミン(B群, C)に大別される。エネルギー源にはならないが、三大栄養素の代謝を円滑に進めるために必須である。
- 誤り。骨の主成分はカルシウムとリン酸からなるハイドロキシアパタイトであり、ビタミン自体は構成成分ではない。
ポイント
- ビタミンは「エネルギー源にならない」「原則体内合成不可」「代謝調節に不可欠」の3点がポイントである。
- 覚え方のコツ: 脂溶性ビタミンは「DAKE(だけ)」=D, A, K, E と覚える。
- 関連知識: 無機質(ミネラル)もビタミンと同様にエネルギー源にならないが、体の構成成分(骨のカルシウムなど)になる点がビタミンとは異なる。
- よくある間違い: ビタミンDとビタミンKは体内合成が可能であるため、「すべてのビタミンは体内で合成できない」は誤りである。
| 項目 | 三大栄養素 | ビタミン | 無機質 |
|---|---|---|---|
| エネルギー源 | なる | ならない | ならない |
| 体内合成 | 可能(一部) | 原則不可(例外: D, K) | 不可 |
| 細胞構成成分 | タンパク質・脂質は該当 | 該当しない | 骨の構成成分等 |
| 主な役割 | エネルギー供給・構成成分 | 代謝調節(補酵素) | 構成成分・酵素補因子 |
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