問題
筋原線維に含まれ、筋収縮に重要な蛋白質はどれか。
- アルブミン
- ペプシン
- アクチン
- グロブリン
解答: 3(アクチン)
解説
- 誤り。アルブミンは肝臓で合成される血漿タンパク質であり、血漿の膠質浸透圧維持や物質の運搬に関与する。筋原線維の構成成分ではない。
- 誤り。ペプシンは胃の主細胞からペプシノゲンとして分泌され、HClで活性化されるタンパク質分解酵素である。筋原線維には含まれない。
- 正しい。アクチンは筋原線維の細いフィラメントの主要構成タンパク質であり、筋収縮に不可欠である。筋収縮はアクチン(細いフィラメント)とミオシン(太いフィラメント)のクロスブリッジ形成による滑走(滑り込み)によって起こる。Ca²⁺の存在下でトロポニン・トロポミオシンの構造変化が起き、アクチンとミオシンの結合が可能となり、ATPのエネルギーを利用して収縮が生じる。
- 誤り。グロブリンは血漿タンパク質の一群であり、免疫グロブリン(抗体)などを含む。筋原線維の構成成分ではない。
ポイント
- 筋原線維の収縮タンパク質はアクチン(細いフィラメント)とミオシン(太いフィラメント)である。
- 覚え方のコツ: 「ア(クチン)は細い、ミ(オシン)は太い」→「ア=細、ミ=太」と対応させる。選択肢の他のタンパク質はすべて肝臓や胃に関連する。
- 関連知識: 肝臓の働きの項でアルブミンやフィブリノゲンが肝細胞で合成されると記載されており、これらと筋タンパク質を区別することが重要である。
- よくある間違い: アルブミンとアクチンを名前の類似性から混同しやすいが、アルブミンは血漿タンパク質、アクチンは筋収縮タンパク質と機能が全く異なる。
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