問題
細胞外液のpH 調節に重要な器官はどれか。
- 心 臓
- 肝 臓
- 肺
- 甲状腺
解答: 3(肺)
解説
- 誤り。心臓は血液循環のポンプ機能を担うが、pH調節には直接関与しない。
- 誤り。肝臓は物質代謝・解毒・胆汁生成など多彩な機能を持つが、pH調節の主要器官ではない。
- 正しい。細胞外液のpH調節に重要な器官は肺である。肺は呼吸によるCO₂排出量を調節し、CO₂ + H₂O ⇌ H₂CO₃ ⇌ H⁺ + HCO₃⁻ の平衡を介して血液のpHを迅速に制御する。CO₂排出が増加するとH⁺が減少しpHが上昇(アルカリ側へ)、CO₂排出が減少するとH⁺が増加しpHが低下(酸性側へ)する。腎臓もH⁺やHCO₃⁻の排泄・再吸収を通じてpH調節に重要であるが、本問の選択肢には含まれない。
- 誤り。甲状腺は甲状腺ホルモンを分泌して全身の代謝率を調節するが、pH調節の主要器官ではない。
ポイント
- 細胞外液のpH調節に重要な器官は肺と腎臓であり、肺は呼吸性調節(迅速)、腎臓は代謝性調節(緩徐だが強力)を担う。
- 覚え方のコツ: 「肺は即効性のpH調節」「腎は持続性のpH調節」と速度で対比する。
- 関連知識: 血液の緩衝系(重炭酸緩衝系、リン酸緩衝系、タンパク質緩衝系)も化学的にpHを安定化させる。
- よくある間違い: 肝臓は代謝が活発なため pH調節にも関与すると誤解しやすいが、直接的なpH調節は肺と腎臓が担う。
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