問題
安静時の熱産生が最も多いのはどれか。
- 皮膚
- 腎臓
- 肝臓
- 内臓脂肪
解答: 3(肝臓)
解説
- 誤り。皮膚は体表面積が大きく放熱には重要であるが、代謝活動は低く熱産生量は肝臓より少ない。
- 誤り。腎臓は能動輸送などでエネルギーを消費するが、安静時の熱産生への寄与は肝臓ほどではない。
- 正しい。安静時の熱産生が最も多い臓器は肝臓である。肝臓は糖代謝・タンパク質代謝・脂質代謝・解毒作用など多種多様な化学反応を絶え間なく行っており、安静時の全身の熱産生の約20〜25%を占める。肝臓を「人体の化学工場」と表現しており、物質代謝・胆汁生成・解毒・血液凝固因子の生成・血液貯蔵・生体防衛など多岐にわたる機能を担う。この旺盛な代謝活動が大量の熱産生の根拠である。
- 誤り。内臓脂肪はエネルギー貯蔵が主な役割であり、代謝活性が低いため安静時の熱産生への寄与は小さい。
ポイント
- 安静時の熱産生が最も多い臓器は肝臓であり、全身の約20〜25%を占める。
- 覚え方のコツ: 「化学工場=肝臓=熱の工場」と連想する。代謝が盛んな臓器ほど熱産生が多い。
- 関連知識: 運動時には骨格筋の熱産生が最大となり、安静時とは順位が逆転する点に注意。
- よくある間違い: 腎臓や脳も代謝が活発であるが、安静時の熱産生量で最大なのは肝臓である。
| 状態 | 熱産生が最も多い臓器 | 備考 |
|---|---|---|
| 安静時 | 肝臓(約20〜25%) | 代謝活動が絶え間なく行われる |
| 運動時 | 骨格筋(最大約90%) | 筋収縮に伴うATP消費が急増する |
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