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つむぐ指圧治療室 相模大野

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腸管からの吸収に際して胆汁酸と共にミセルを形成するのはどれか

問題

腸管からの吸収に際して胆汁酸と共にミセルを形成するのはどれか。

  1. 脂肪酸
  2. アミノ酸
  3. ブドウ糖
  4. 電解質

解答: 1(脂肪酸)

解説

  1. 正しい。脂肪は膵液リパーゼにより脂肪酸とモノグリセリドに分解されるが、これらは水溶性ではないためそのままでは管腔内を移動しにくい。脂肪酸とモノグリセリドは胆汁酸とともに小さな水溶性の脂質集合体(ミセル)を作って微絨毛表面に達し、ここでミセルから離れて拡散によって小腸上皮細胞内に吸収される。吸収後、細胞内で脂肪に再合成されキロミクロン(乳状脂粒)としてリンパ管に入る。
  1. 誤り。アミノ酸は水溶性であり、主に能動輸送によって小腸上皮細胞から吸収される。ミセル形成は不要である。
  1. 誤り。ブドウ糖(グルコース)は水溶性であり、Na⁺との共輸送(能動輸送)により吸収される。ミセル形成は不要である。
  1. 誤り。電解質はイオンとして水溶性であり、Na⁺は能動輸送、Cl⁻や水はNa⁺の吸収に伴い受動的に吸収される。ミセルは不要である。

ポイント

  • 胆汁酸とミセルを形成するのは脂肪酸とモノグリセリドであり、水に不溶な脂質の吸収に不可欠な仕組みである
  • 覚え方のコツ: 「ミセル=水に溶けない脂質の”乗り物”」→水溶性のアミノ酸・ブドウ糖・電解質にはミセルは不要と対比して記憶する
  • 関連知識: 脂溶性ビタミン(A・D・E・K)もミセルとなって吸収される。胆汁の分泌障害があると脂肪や脂溶性ビタミンの吸収が障害される
  • よくある間違い: 「胆汁酸は脂肪を消化する」と誤解しやすいが、胆汁に消化酵素は含まれない。胆汁酸は脂肪の乳化とミセル形成を通じて消化・吸収を補助する
表: 主要栄養素の吸収様式の比較
栄養素 吸収形態 吸収様式 ミセル形成 吸収後の経路
糖質 単糖類(グルコース等) 能動輸送(Na⁺共輸送) 不要 門脈→肝臓
タンパク質 アミノ酸 能動輸送 不要 門脈→肝臓
脂肪 脂肪酸・モノグリセリド ミセル形成→拡散 必要 リンパ管(キロミクロン)
脂溶性ビタミン A・D・E・K ミセル形成→拡散 必要 リンパ管

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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