問題
胆汁について正しいのはどれか。
- 胆.で産生される。
- ビリルビンを含む。
- 消化酵素を含む。
- 脂肪分の多い食事により分泌が低下する。
解答: 2(ビリルビンを含む。)
解説
- 誤り。胆汁は肝臓の肝細胞で産生される。胆嚢は胆汁を一時的に貯蔵・濃縮する器官であり、産生の場ではない。
- 正しい。胆汁にはビリルビン(胆汁色素)が含まれる。胆汁は黄褐色の液体であり、胆汁酸と胆汁色素(ビリルビン)を含む。ビリルビンは老廃赤血球のヘモグロビンに由来する黄色い色素であり、腸内で細菌の作用によりウロビリノゲンに還元され、大部分(約80%)は糞便中に排泄される。残りのウロビリノゲンは腸から吸収されて一部は腎臓から尿中に排泄される。
- 誤り。胆汁には消化酵素は含まれない。胆汁酸は脂肪を乳化する表面活性作用を持つが、酵素ではない。
- 誤り。脂肪分の多い食事はコレシストキニン(CCK)の分泌を促進し、胆嚢を収縮させて胆汁の排出を増加させる。低下ではなく増加する。
ポイント
- 胆汁は肝臓で産生され、胆汁酸とビリルビンを含むが、消化酵素は含まない。
- 覚え方のコツ: 「胆汁の”タン”は肝臓の”カン”で作る」「胆汁の成分=胆汁酸+ビリルビン+コレステロール、酵素はゼロ」と整理する。
- 関連知識: 胆汁酸の90〜95%は小腸で再吸収され肝臓に戻る(腸肝循環)。ビリルビンの代謝異常は黄疸の原因となる。
- よくある間違い: 胆汁の「産生=肝臓」と「貯蔵=胆嚢」の区別、および「胆汁酸は酵素ではなく乳化剤」という点を混同しやすい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 産生場所 | 肝臓(肝細胞) |
| 貯蔵場所 | 胆嚢(濃縮される) |
| 1日分泌量 | 約500mL |
| 主な成分 | 胆汁酸、ビリルビン(胆汁色素)、コレステロール |
| 消化酵素 | 含まない |
| 主な作用 | 脂肪の乳化(表面活性作用) |
| 分泌促進因子 | CCK(胆嚢収縮)、セクレチン(肝細胞からの分泌促進)、迷走神経 |
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