問題
膵液について正しいのはどれか。
- 脂肪分解酵素を含む。
- ガストリンを含む。
- ランゲルハンス島から分泌される。
- 弱酸性である。
解答: 1(脂肪分解酵素を含む。)
解説
- 正しい。膵液には脂肪分解酵素であるリパーゼが含まれる。膵液にはリパーゼのほか、アミラーゼ(デンプン→マルトース)、トリプシン・キモトリプシン(タンパク質→ペプチド)、ヌクレアーゼ(核酸分解)が含まれており、三大栄養素すべての消化に対応する。膵液は膵臓の外分泌部である腺房細胞と導管細胞から分泌され、1日に約1〜1.5L産生される。
- 誤り。ガストリンは胃幽門部粘膜のガストリン分泌細胞から血中に分泌される消化管ホルモンであり、膵液中には含まれない。
- 誤り。膵液は膵臓の外分泌部(腺房細胞・導管細胞)から分泌される。ランゲルハンス島は膵臓の内分泌部であり、インスリンやグルカゴンを血中に分泌する。
- 誤り。膵液は重炭酸ナトリウム(NaHCO₃)を含み弱アルカリ性(pH約8)である。これにより胃から送られた酸性の糜粥を中和する。
ポイント
- 膵液は三大栄養素すべての消化酵素を含む唯一の消化液であり、弱アルカリ性(pH約8)である。
- 覚え方のコツ: 「膵液は万能消化液」→糖質(アミラーゼ)・タンパク質(トリプシン)・脂肪(リパーゼ)・核酸(ヌクレアーゼ)のすべてに対応。
- 関連知識: 膵液分泌はセクレチン(HCO₃⁻に富む液を促進)とコレシストキニン(酵素に富む液を促進)の二つのホルモンで調節される。
- よくある間違い: 膵臓の外分泌部(膵液)と内分泌部(ランゲルハンス島)を混同しやすい。
| 区分 | 分泌部位 | 分泌物 | 分泌経路 |
|---|---|---|---|
| 外分泌 | 腺房細胞・導管細胞 | 膵液(消化酵素・NaHCO₃) | 膵管→十二指腸 |
| 内分泌 | ランゲルハンス島 | インスリン・グルカゴン等 | 血中へ |
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