問題
ホルモンとその効果器の組合せで正しいのはどれか。
- セクレチン ―――――― 肝 臓
- コレシストキニン ――― 胆 嚢
- ガストリン ―――――― 膵 臓
- エリスロポエチン ――― 腎 臓
解答: 1(セクレチン ―――――― 肝 臓)
解説
- 正しい。セクレチンは十二指腸粘膜のセクレチン分泌細胞から分泌される消化管ホルモンである。セクレチンは、肝細胞の胆汁分泌を促す。肝臓は効果器の一つである。また、セクレチンは膵臓にも作用してHCO₃⁻に富む膵液の分泌を促進する。十二指腸の内容物が酸性になると分泌が促される。本問では肝臓との組合せが正答とされている。
- 誤り。コレシストキニン(CCK)は胆嚢の平滑筋を収縮させて胆汁放出を促進するため、胆嚢は効果器として正しい。本問では選択肢1が正答とされているが、実際にはこの組合せも正しい内容である。
- 誤り。ガストリンの主な効果器は胃の壁細胞であり、塩酸分泌を促進する。膵臓ではなく胃が作用部位である。
- 誤り。エリスロポエチンは腎臓で産生されるホルモンであるが、効果器は骨髄の赤芽球系前駆細胞である。腎臓は産生臓器であって効果器ではない。
ポイント
- セクレチンの効果器は膵臓(HCO₃⁻に富む膵液分泌促進)と肝臓(胆汁分泌促進)である
- 覚え方のコツ: 「セクレチン→膵と肝、CCK→膵と胆」→セクレチンは水分・HCO₃⁻を出す係、CCKは酵素と胆汁を出す係と対比する
- 関連知識: セクレチンは1902年にペイリスとスターリングによって発見された最初のホルモンとしても有名である
- よくある間違い: エリスロポエチンの産生臓器(腎臓)と効果器(骨髄)を混同しやすい
| ホルモン | 分泌部位 | 分泌刺激 | 効果器 | 主な作用 |
|---|---|---|---|---|
| ガストリン | 胃幽門部(G細胞) | 機械的・化学的刺激、迷走神経 | 胃(壁細胞) | 塩酸分泌促進 |
| セクレチン | 十二指腸粘膜 | 酸性内容物 | 膵臓(導管細胞)、肝臓 | HCO₃⁻に富む膵液分泌促進、胆汁分泌促進 |
| CCK | 小腸粘膜 | アミノ酸・脂肪酸 | 膵臓(腺房細胞)、胆嚢 | 酵素に富む膵液分泌促進、胆嚢収縮 |
| GIP | 十二指腸粘膜 | グルコース・脂肪 | 胃 | 胃液分泌・胃運動の抑制 |
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