問題
唾液に含まれる酵素はどれか。
- アミラーゼ
- ヌクレアーゼ
- ペプシン
- リパーゼ
解答: 1(アミラーゼ)
解説
- 正しい。唾液に含まれる消化酵素は唾液アミラーゼ(プチアリン)である。デンプンをマルトース(麦芽糖)に分解する。唾液の大部分は水分で、残りの主成分は唾液アミラーゼ(プチアリン)とムチン(粘液)である。唾液は耳下腺・舌下腺・顎下腺から1日0.5〜1.5L分泌され、消化作用のほか口腔内の保湿・清浄・抗菌作用も持つ。
- 誤り。ヌクレアーゼは核酸を分解する酵素で、膵液に含まれる。唾液には含まれない。
- 誤り。ペプシンはタンパク質を分解する酵素で、胃液に含まれる(主細胞からペプシノゲンとして分泌され、HClで活性化される)。唾液には含まれない。
- 誤り。リパーゼは脂肪を分解する酵素で、主に膵液に含まれる。唾液には含まれない。
ポイント
- 唾液に含まれる消化酵素はアミラーゼ(プチアリン)のみであり、デンプンをマルトースに分解する。
- 覚え方のコツ: 「唾液=アミラーゼ、胃液=ペプシン、膵液=三刀流(アミラーゼ・トリプシン・リパーゼ+ヌクレアーゼ)」と消化液ごとの酵素セットで覚える。
- 関連知識: 唾液分泌は副交感神経・交感神経ともに促進する(両方とも促進は例外的)。主要な分泌神経は副交感神経で、大量の漿液性唾液を分泌させる。唾液分泌中枢は延髄にある。
- よくある間違い: 膵液のアミラーゼと唾液アミラーゼを別物と考えて混乱することがあるが、どちらもデンプンをマルトースに分解する同種の酵素である。
| 消化液 | 分泌場所 | 主な消化酵素 | 分解対象 |
|---|---|---|---|
| 唾液 | 唾液腺(耳下腺・舌下腺・顎下腺) | アミラーゼ(プチアリン) | デンプン→マルトース |
| 胃液 | 胃腺 | ペプシン | タンパク質→ペプチド |
| 膵液 | 膵臓 | アミラーゼ、トリプシン、リパーゼ、ヌクレアーゼ | デンプン、タンパク質、脂肪、核酸 |
| 胆汁 | 肝臓 | なし | 脂肪の乳化(物理的作用) |
| 腸液 | 小腸 | マルターゼ、スクラーゼ、ラクターゼ、アミノペプチダーゼ | 二糖類、ペプチド |
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