問題
胃腺の細胞とその分泌物との組合せで誤っているのはどれか。
- 主細胞 ― セクレチン
- 壁細胞 ― 塩酸
- 内分泌細胞 ― ガストリン
- 粘液細胞 ― ムチン
解答: 1(主細胞 ― セクレチン)
解説
- 誤り。主細胞が分泌するのはペプシノゲン(ペプシンの不活性型前駆体)であり、セクレチンではない。ペプシノゲンは胃酸(HCl)の作用によって活性型のペプシンとなり、タンパク質をペプチドに分解する。セクレチンは十二指腸粘膜のS細胞から分泌される消化管ホルモンであり、胃腺の主細胞とは無関係である。
- 正しい。壁細胞は塩酸(HCl)を分泌し、胃液のpHを1〜2の強酸性にする。内因子も分泌する。
- 正しい。胃幽門部の内分泌細胞(G細胞)はガストリンを分泌し、壁細胞に作用して塩酸分泌を促進する。
- 正しい。粘液細胞(副細胞)はムチン(粘液)を分泌し、胃粘膜を胃酸やペプシンから保護する。
ポイント
- 胃腺は主細胞(ペプシノゲン)、壁細胞(塩酸・内因子)、内分泌細胞(ガストリン)、粘液細胞(ムチン)の4種で構成される。
- 覚え方のコツ: 「主(ぬし)はペプシ、壁は塩酸、中(なか=内分泌)からガストリン、粘(ねば)るムチン」と語呂で覚える。
- 関連知識: 壁細胞が分泌する内因子はビタミンB12の吸収に必要であり、不足すると悪性貧血を起こす(血液の章とも関連)。
- よくある間違い: 主細胞の分泌物を「ペプシン」と答えがちだが、正確にはペプシンの前駆体である「ペプシノゲン」である。活性化は胃酸によって行われる。
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