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つむぐ指圧治療室 相模大野

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膵液について正しい記述はどれか

問題

膵液について正しい記述はどれか。

  1. 重炭酸ナトリウムは脂肪を分解する。
  2. アミラーゼはブドウ糖を分解する。
  3. トリプシンは蛋白質を分解する。
  4. リパーゼは核酸を分解する。

解答: 3(トリプシンは蛋白質を分解する。)

解説

  1. 誤り。重炭酸ナトリウム(NaHCO3)は脂肪を分解する酵素ではない。NaHCO3は膵液を弱アルカリ性(pH約8)にし、胃から送られた強酸性の糜粥を中和する役割を持つ。
  1. 誤り。アミラーゼはブドウ糖(グルコース)を分解するのではない。アミラーゼはデンプン(多糖類)をマルトース(麦芽糖)に分解する酵素である。
  1. 正しい。トリプシンは膵液に含まれるタンパク質分解酵素であり、タンパク質をペプチドに分解する。トリプシンとキモトリプシン: タンパク質をペプチドに分解する。トリプシンは不活性なトリプシノゲンとして分泌され、十二指腸で小腸上皮のエンテロキナーゼにより活性化される。膵液は三大栄養素すべての消化酵素を含む唯一の消化液である。
  1. 誤り。リパーゼは核酸を分解するのではない。リパーゼは脂肪を脂肪酸とモノグリセリドに分解する酵素である。核酸を分解するのはヌクレアーゼである。

ポイント

  • 膵液は三大栄養素すべての消化酵素(トリプシン・リパーゼ・アミラーゼ)に加え、ヌクレアーゼとNaHCO3を含む最も多彩な消化液である。
  • 覚え方のコツ: 膵液の酵素は「トリ(タンパク質)・リパ(脂肪)・アミ(デンプン)・ヌク(核酸)」と基質の頭文字で対応づける。NaHCO3は酵素ではなく中和剤である。
  • 関連知識: 膵液分泌はセクレチン(HCO3-に富む膵液)とコレシストキニン(酵素に富む膵液)によって調節される。
  • よくある間違い: アミラーゼの基質を「ブドウ糖」と誤解しやすいが、正しくは「デンプン(多糖類)→マルトース(二糖類)」への分解である。ブドウ糖は最終分解産物であり基質ではない。
膵液の成分と作用
成分 種類 基質・作用 分解産物
トリプシン タンパク質分解酵素 タンパク質 ペプチド
キモトリプシン タンパク質分解酵素 タンパク質 ペプチド
リパーゼ 脂質分解酵素 脂肪 脂肪酸+モノグリセリド
アミラーゼ 糖質分解酵素 デンプン マルトース(麦芽糖)
ヌクレアーゼ 核酸分解酵素 核酸 ヌクレオチド
NaHCO3 電解質(非酵素) 胃酸の中和

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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