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つむぐ指圧治療室 相模大野

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胃液の塩酸で活性化される消化酵素はどれか

問題

胃液の塩酸で活性化される消化酵素はどれか。

  1. ペプシノーゲン
  2. トリプシノーゲン
  3. キモトリプシノーゲン
  4. ヌクレアーゼ

解答: 1(ペプシノーゲン)

解説

  1. 正しい。ペプシノーゲンは胃腺の主細胞から分泌される不活性型の消化酵素前駆体である。「ペプシノゲンがHClの作用によってペプシンとなり、タンパク質をペプチドに分解する」とあり、胃液中の塩酸(HCl)が壁細胞から分泌されてペプシノゲンを活性型のペプシンに変換する。HClにはペプシノゲンの活性化のほか、ペプシンの作用を促進する至適pH環境(pH1〜2)の維持、殺菌作用、十二指腸でのセクレチン分泌促進の役割もある。
  1. 誤り。トリプシノゲンは膵液の酵素前駆体であり、十二指腸で小腸上皮のエンテロキナーゼによって活性型トリプシンに変換される。胃液の塩酸では活性化されない。
  1. 誤り。キモトリプシノゲンは膵液の酵素前駆体であり、トリプシンによって活性型キモトリプシンに変換される。胃液の塩酸では活性化されない。
  1. 誤り。ヌクレアーゼは膵液に含まれる核酸分解酵素であり、塩酸による活性化を必要としない。

ポイント

  • 胃液の塩酸(HCl)で活性化されるのはペプシノゲン(→ペプシン)のみである。膵液の前駆体はエンテロキナーゼやトリプシンで活性化される。
  • 覚え方のコツ: 「ペプシノゲン→HClで活性化→ペプシン(胃で完結)」「トリプシノゲン→エンテロキナーゼで活性化→トリプシン(小腸で活性化)」と場所ごとに整理する。
  • 関連知識: エンテロキナーゼは小腸上皮細胞の刷子縁膜に存在し、トリプシノゲンをトリプシンに活性化する。その後トリプシンがキモトリプシノゲンを活性化するカスケード機構がある。
  • よくある間違い: トリプシノゲンとペプシノゲンの活性化機序を混同しやすい。「胃の前駆体はHClで、膵臓の前駆体はエンテロキナーゼ(またはトリプシン)で活性化」と区別する。
消化酵素前駆体とその活性化
前駆体(不活性型) 活性型 含まれる消化液 活性化因子 活性化の場
ペプシノゲン ペプシン 胃液 塩酸(HCl)
トリプシノゲン トリプシン 膵液 エンテロキナーゼ 十二指腸
キモトリプシノゲン キモトリプシン 膵液 トリプシン 十二指腸

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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