問題
胃液の特徴で誤っている記述はどれか。
- 無色透明である。
- 塩酸を含む。
- ムチンを含む。
- pHは6 である。
解答: 4(pHは6 である。)
解説
- 正しい。胃液は一般に無色透明。正常な胃液は無色透明である。
- 正しい。胃液には壁細胞から分泌される塩酸(HCl)が含まれる。胃液の主成分として塩酸。
- 正しい。胃液には粘液細胞(副細胞)から分泌されるムチン(粘液)が含まれる。ムチンは胃の内面を覆い、胃粘膜がHClによって傷害されるのを防ぐ。
- 誤り。胃液のpHは1〜2の強酸性であり、pH6は誤りである。胃液のpHは1〜2で、強い酸性である。この強酸性は壁細胞から分泌されるHClによるものであり、ペプシノゲンの活性化、殺菌作用、十二指腸でのセクレチン分泌促進に重要な役割を果たす。pH6は中性に近い弱酸性であり、胃液の正常値とは大きく異なる。
ポイント
- 胃液のpHは1〜2の強酸性であり、1日に1〜3L分泌される無色透明の液体である。
- 覚え方のコツ: 「胃液のpHは”い”ち〜”に”(1〜2)」と語呂合わせで覚える。
- 関連知識: 胃液のHClはペプシノゲンをペプシンに活性化し、Fe3+をFe2+に還元して鉄の吸収を助ける作用もある。
- よくある間違い: 胃液(pH1〜2)と膵液(pH約8、弱アルカリ性)のpHを混同しないこと。pH6は唾液(pH6〜7)に近い値である。
| 成分 | 分泌細胞 | 主な作用 |
|---|---|---|
| 塩酸(HCl) | 壁細胞 | ペプシノゲン活性化、殺菌、セクレチン分泌促進 |
| ペプシノゲン | 主細胞 | HClで活性化されペプシンとなりタンパク質を分解 |
| ムチン(粘液) | 粘液細胞(副細胞) | 胃粘膜の保護 |
| 内因子 | 壁細胞 | ビタミンB12の吸収に必要 |
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