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つむぐ指圧治療室 相模大野

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胆汁酸の作用はどれか

問題

胆汁酸の作用はどれか。

  1. 糖質分解
  2. 脂肪乳化
  3. ビリルビン生成
  4. タンパク質分解

解答: 2(脂肪乳化)

解説

  1. 誤り。糖質を分解するのはアミラーゼ(唾液・膵液)やマルターゼ等(小腸)の消化酵素である。胆汁酸は糖質分解に関与しない。
  1. 正しい。胆汁酸は脂肪を乳化して消化酵素の働きを助ける作用を持つ。胆汁酸は表面活性作用(界面活性作用)を有し、脂肪滴を細かく分散させることで膵リパーゼが作用できる表面積を増大させる。さらに、脂肪の分解産物である脂肪酸とモノグリセリドに作用して、水溶性のミセルを形成し、小腸からの吸収を促進する。腸内に分泌された胆汁酸の90〜95%は小腸で再吸収され、門脈を経て肝臓に戻る(腸肝循環)。
  1. 誤り。ビリルビンは老廃赤血球のヘモグロビンに由来する色素であり、胆汁酸から生成されるものではない。ビリルビンは胆汁に含まれる成分の一つであるが、胆汁酸の「作用」ではない。
  1. 誤り。タンパク質を分解するのはペプシン(胃液)やトリプシン・キモトリプシン(膵液)などの消化酵素である。胆汁酸はタンパク質分解に関与しない。

ポイント

  • 胆汁酸の作用は脂肪の乳化と脂肪分解産物のミセル形成であり、胆汁には消化酵素は含まれない。
  • 覚え方のコツ: 「胆汁=酵素なし、乳化専門」と覚える。胆汁は消化酵素を含まない唯一の主要消化液であり、脂肪の乳化(物理的分散)のみを行う。
  • 関連知識: 胆汁酸の腸肝循環は臨床的にも重要であり、脂溶性ビタミン(A, D, E, K)の吸収にも胆汁酸によるミセル形成が必要である。
  • よくある間違い: 胆汁酸とビリルビンを混同しやすい。胆汁酸は脂肪の乳化に働く機能物質、ビリルビンはヘモグロビン由来の排泄物質であり、役割が全く異なる。
表: 胆汁の成分と機能
成分 由来 主な機能
胆汁酸 肝臓(コレステロールから合成) 脂肪の乳化、ミセル形成、脂肪消化・吸収の促進
ビリルビン(胆汁色素) ヘモグロビンの分解産物 排泄物質(腸内でウロビリノゲンに変換)
コレステロール 肝臓 排泄(過剰蓄積で胆石の原因)

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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