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つむぐ指圧治療室 相模大野

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正常時の呼吸調節で誤っている記述はどれか

問題

正常時の呼吸調節で誤っている記述はどれか。

  1. 呼吸中枢は延髄にある。
  2. 血液のpH が低下すると呼吸運動は促進する。
  3. 吸息で肺が伸展すると吸息は抑制される。
  4. 動脈血酸素分圧が低下すると呼吸運動が抑制される。

解答: 4(動脈血酸素分圧が低下すると呼吸運動が抑制される。)

解説

  1. 正しい。呼吸中枢は延髄の網様体に存在する。→ 吸息性ニューロンと呼息性ニューロンが基本的な呼吸リズムを形成し、肋間神経・横隔神経を介して呼吸筋に指令を送る。
  2. 正しい。血液pHの低下はH⁺濃度の上昇を意味する。→ 末梢性化学受容器(頸動脈小体・大動脈小体)および中枢性化学受容器がこれを感知し、呼吸中枢を刺激して呼吸運動を促進する。
  3. 正しい。吸息により肺が伸展すると肺の伸展受容器が興奮する。→ その情報は迷走神経を介して呼吸中枢に伝えられ、吸息中枢を抑制して呼息へ切り替える(ヘーリング-ブロイエルの反射)。
  4. 誤り。動脈血O₂分圧の低下は呼吸運動を「促進」する。→ 頸動脈小体・大動脈小体の末梢性化学受容器がO₂分圧低下を感知し、舌咽神経・迷走神経を介して呼吸中枢を興奮させる。→ これは低酸素状態から身体を守る生体防御反応である。

ポイント

  • 動脈血O₂分圧の低下は末梢性化学受容器を刺激し、呼吸運動を促進する(抑制ではない)。
  • 覚え方のコツ: 呼吸を「促進」する3大刺激は「O₂↓・CO₂↑・pH↓」とセットで覚える。逆方向に作用するのはヘーリング-ブロイエル反射(肺伸展→吸息抑制)。
  • 関連知識: 中枢性化学受容器(延髄)は主にCO₂増加・H⁺増加に反応し、末梢性化学受容器はO₂分圧低下にも強く反応する点で役割分担がある。
  • よくある間違い: 「O₂低下→呼吸抑制」と混同しやすい。低酸素は呼吸を促進する方向に働く。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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