問題
二酸化炭素のガス分圧が最も高いのはどれか。
- 呼気
- 動脈血
- 静脈血
- 肺胞
解答: 3(静脈血)
解説
- 誤り。呼気のCO₂濃度は約4%であり、分圧に換算すると肺胞気とほぼ同等の約40mmHgである。→ 静脈血の約46mmHgより低い。
- 誤り。動脈血は肺でガス交換を終えた後の血液であり、CO₂分圧は約40mmHgである。→ 静脈血の約46mmHgより低い。
- 正しい。静脈血のCO₂分圧は約46mmHgで、選択肢中最も高い。→ CO₂は全身の組織で代謝の結果として産生され、組織から血液中に拡散するため、組織を流れた後の静脈血はCO₂分圧が最も高くなる。→ この静脈血が肺に戻り、肺胞との間でCO₂を排出して動脈血(約40mmHg)となる。
- 誤り。肺胞のCO₂分圧は約40mmHgである。→ 静脈血(約46mmHg)からCO₂が拡散してくるが、換気により排出されるため約40mmHgに保たれている。
ポイント
- CO₂分圧の順序: 静脈血(約46mmHg)> 肺胞気(約40mmHg)≒ 動脈血(約40mmHg)≒ 呼気。
- 覚え方のコツ: CO₂は「組織で産生→静脈血で運搬→肺で排出」の流れ。だから静脈血が最も高く、肺でガス交換した後の動脈血・肺胞気は低い。O₂は逆に肺胞が最高。
- 関連知識: 肺胞気と静脈血のCO₂分圧差は約6mmHg(46−40)であり、O₂の分圧差(100−40=60mmHg)に比べて小さいが、CO₂は拡散しやすいため十分にガス交換が行われる。
- よくある間違い: 肺胞のCO₂分圧と静脈血のCO₂分圧を同じと考えてしまうこと。肺胞は換気で排出されるため静脈血より低い。
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