問題
酸素化ヘモグロビンが最も増加する酸素分圧はどれか。
- 25mmHg
- 45mmHg
- 65mmHg
- 95mmHg
解答: 4(95mmHg)
解説
- 誤り。O₂分圧25mmHgではヘモグロビンの酸素飽和度は約50%程度にとどまる。→酸素解離曲線の急峻な部分にあたり、酸素化ヘモグロビンの割合は低い。
- 誤り。O₂分圧45mmHgは静脈血に近い値であり、酸素飽和度は約75%程度である。→組織でO₂を放出した後の静脈血がこの付近の値をとる。
- 誤り。O₂分圧65mmHgでは酸素飽和度は約90%程度であり、95mmHgの場合より低い。→酸素解離曲線の上方に向かう途中の値である。
- 正しい。O₂分圧95mmHgは動脈血の正常値であり、ヘモグロビンの約97%が酸素化ヘモグロビン(HbO₂)となる。→酸素解離曲線の上部平坦部に位置し、酸素化ヘモグロビンが最も多い状態である。→肺でのガス交換により、動脈血はO₂分圧95mmHgとなって各組織に送られる。
ポイント
- 動脈血のO₂分圧は約95mmHgで、酸素飽和度は約97%に達する。選択肢中では最も高い酸素化ヘモグロビン量となる。
- 覚え方のコツ: 酸素解離曲線はS字型。「動脈血95mmHg→飽和度97%」「静脈血40mmHg→飽和度75%」の2点を押さえる。
- 関連知識: CO₂分圧が高い組織では酸素解離曲線が右方移動(ボーア効果)し、ヘモグロビンからO₂が遊離しやすくなる。動脈血と静脈血の差(約5mL/dL)が組織に供給されたO₂量である。
- よくある間違い: 「酸素化ヘモグロビンが最も増加する」を「飽和度の変化量が最も大きい」と誤読すること。本問は「最も多い状態」を問うている。
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