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つむぐ指圧治療室 相模大野

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動脈血中の濃度が上昇すると呼吸運動を促進するのはどれか

問題

動脈血中の濃度が上昇すると呼吸運動を促進するのはどれか。

  1. ヘモグロビン
  2. 酸素
  3. 水素イオン
  4. 重炭酸イオン

解答: 3(水素イオン)

解説

  1. 誤り。ヘモグロビンは赤血球内の酸素運搬タンパク質である。→ 血中濃度の上昇は酸素運搬能力を高めるが、呼吸運動を直接促進する化学刺激にはならない。
  1. 誤り。酸素濃度の上昇は化学受容器への刺激を減少させる。→ O2分圧の「低下」が化学受容器を刺激して呼吸を促進するのであり、上昇は呼吸を抑制する方向に作用する。
  1. 正しい。動脈血中のH+濃度が上昇する(pHが低下する)と呼吸運動が促進される。→ 頸動脈小体や大動脈小体の末梢化学受容器がH+濃度上昇を感知し、舌咽神経と迷走神経を介して延髄の呼吸中枢を刺激する。→ 呼吸促進によりCO2排出が増加し、H+が減少してpHが正常化する(代償機構)。
  1. 誤り。重炭酸イオン(HCO3-)はpHを上昇させる方向に働く緩衝物質である。→ 濃度上昇はアルカローシスの方向であり、呼吸は抑制される。

ポイント

  • 動脈血中のH+濃度上昇(pH低下)・CO2分圧上昇・O2分圧低下が化学受容器を刺激して呼吸を促進する。
  • 覚え方のコツ: 「化学受容器の3大刺激=H+増・CO2増・O2減」と3つセットで覚える。いずれも”体にとって危険な状態”を示すシグナルである。
  • 関連知識: 化学受容器からの情報が呼吸中枢と循環中枢の両方に伝えられ、呼吸促進に加えて心拍数増加・血圧上昇も起こること。
  • よくある間違い: O2「低下」で呼吸促進されるのに対し、H+やCO2は「上昇」で呼吸促進される。O2だけ刺激の方向が逆であることに注意する。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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