問題
徐脈がみられるのはどれか。
- 運動時
- 頸動脈洞圧迫時
- 精神的興奮時
- 発熱時
解答: 2(頸動脈洞圧迫時)
解説
- 誤り。運動時は交感神経活動が亢進し、心拍数が増加して頻脈となる。→心拍出量を増やして筋への酸素供給を高める反応である。
- 正しい。頸動脈洞を外から圧迫すると、血管壁の圧受容器が血圧上昇と同様のシグナルを感知する。→その情報は舌咽神経を介して延髄の循環中枢に伝えられ、迷走神経活動が亢進し交感神経活動が抑制されることで心拍数が減少(徐脈)し、血圧も低下する。→強く圧迫すると意識を失うこともある。
- 誤り。精神的興奮時は交感神経が優位となり心拍数が増加する。→生理的な頻脈の一つである。
- 誤り。発熱時は代謝亢進に伴い心拍数が増加する。→体温1度上昇あたり約10拍/分の増加がみられる。
ポイント
- 頸動脈洞の圧迫は圧受容器反射を引き起こし、迷走神経活動亢進による徐脈・血圧低下をもたらす。
- 覚え方のコツ: 「運動・興奮・発熱→交感神経優位→頻脈」「頸動脈洞圧迫→迷走神経優位→徐脈」と交感・副交感の優位性で整理する。
- 関連知識: 圧受容器反射は血圧の短期的調節に重要であり、起立時の血圧維持にも関与する。臨床では頸動脈洞マッサージが発作性頻拍の停止に用いられることがある。
- よくある間違い: 頸動脈洞の「圧受容器」と頸動脈小体の「化学受容器」を混同する。圧受容器は血圧を感知し、化学受容器は血液ガス(O2・CO2)を感知する。
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