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つむぐ指圧治療室 相模大野

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大動脈弓の圧受容器が刺激されたときに起こる反応はどれか

問題

大動脈弓の圧受容器が刺激されたときに起こる反応はどれか。

  1. 血圧の低下
  2. 心拍数の増加
  3. 呼吸運動の促進
  4. 消化管運動の抑制

解答: 1(血圧の低下)

解説

  1. 正しい。大動脈弓の圧受容器が血圧上昇を感知して刺激されると、迷走神経を介して延髄の循環中枢に情報が伝えられる。→ その結果、心臓・血管支配の交感神経活動が低下し、心臓支配の迷走神経活動が亢進して、心拍数減少・心筋収縮力低下・血管拡張が起こり血圧が低下する。血圧は下降して、ある基準値で安定する。→ これは負のフィードバック機構による血圧の恒常性維持である。
  1. 誤り。圧受容器反射では迷走神経活動が亢進するため心拍数は減少する。心拍数の低下、心筋収縮力の低下、心拍出量の減少。
  1. 誤り。呼吸運動の促進は化学受容器反射の機能であり、圧受容器反射の主な作用ではない。→ 化学受容器(頸動脈小体・大動脈小体)がO₂分圧低下やCO₂分圧上昇を感知して呼吸を促進する。
  1. 誤り。圧受容器反射では副交感神経活動が亢進するため、消化管運動はむしろ促進される方向に働く。→ 抑制されるのは交感神経優位の状態である。
器官 交感神経 副交感神経
心拍数 増加 減少
血管 収縮 (支配少ない)
消化管運動 抑制 促進
消化液分泌 抑制 促進
気管支 拡張 収縮

表: 交感神経と副交感神経の作用比較

ポイント

  • 圧受容器反射は血圧上昇時に交感神経抑制・迷走神経亢進により血圧を低下させる負のフィードバック機構である
  • 覚え方のコツ: 「圧↑→受容器興奮→交感↓・迷走↑→心拍↓・血管拡張→血圧↓」とフローで覚える
  • 関連知識: 圧受容器は頸動脈洞(舌咽神経)と大動脈弓(迷走神経)に存在し、情報は延髄の循環中枢に伝えられる
  • よくある間違い: 「刺激された=興奮=心拍数増加」と短絡的に考えがちだが、圧受容器反射は抑制性の反射である

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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