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心電図において心室興奮開始に対応するのはどれか

問題

心電図において心室興奮開始に対応するのはどれか。

  1. P 波
  2. QRS群
  3. T 波
  4. U 波

解答: 2(QRS群)

解説

  1. 誤り。P波は心房の興奮(脱分極)に対応する。→洞房結節で発生した興奮が心房筋に伝わり、心房筋が脱分極する過程がP波として記録される。P波は心房興奮。
  1. 正しい。QRS群は心室興奮開始(心室の脱分極)に対応する。→房室結節を経由した興奮がヒス束・左脚・右脚・プルキンエ線維を通って心室筋全体に伝わり、心室筋が脱分極する過程がQRS群として記録される。→QRS群はP波に比べて波形が大きいのは、心室筋の筋肉量が心房筋より多いためである。
  1. 誤り。T波は心室の再分極(興奮消退)に対応する。→心室筋が興奮状態から元の静止状態に戻る過程がT波として記録される。T波は心室興奮消退の過程を表す。
  1. 誤り。U波はT波の後に見られる小さな波である。→心室内伝導系(プルキンエ線維)の再分極などに関連するとされるが、通常の心電図解析で主要波形としては扱われない。

ポイント

  • 心電図の基本波形は「P波=心房興奮、QRS群=心室興奮開始、T波=心室興奮消退」の3つを押さえる。
  • 覚え方のコツ: 「P→QRS→T」の順は「心房→心室→回復」の順。アルファベット順に心臓の電気イベントが進む。
  • 関連知識: PQ間隔(正常0.12〜0.20秒)の延長は房室ブロックを示唆する。心室筋障害ではT波に変化が現れる。
  • よくある間違い: T波を「心房の再分極」と誤解する。心房の再分極はQRS群に隠れて通常見えない。
波形 意味 持続時間
P波 心房の脱分極(興奮) 約0.08秒
QRS波 心室の脱分極(興奮) 約0.08秒
T波 心室の再分極(回復)
PQ間隔 房室間の伝導時間 0.12〜0.20秒

表: 心電図の主要波形

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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