問題
心房から心室への伝導時間を表す心電図成分はどれか。
- PQ 時間
- QT 時間
- PP 間隔
- RR 間隔
解答: 1(PQ 時間)
解説
- 正しい。PQ時間(PR間隔)はP波の始まりからQRS群の始まりまでの時間であり、心房の脱分極開始から心室の脱分極開始までの伝導時間を表す。→正常値は0.12〜0.20秒であり、主に房室結節での伝導遅延を反映する。→房室ブロックではPQ時間が延長する。
- 誤り。QT時間はQRS群の始まりからT波の終わりまでの時間である。→心室の脱分極開始から再分極終了までの全過程を表し、心房-心室間の伝導時間ではない。
- 誤り。PP間隔は連続する2つのP波の間隔である。→心房興奮の周期(心拍数の算出に使用)を表し、伝導時間ではない。
- 誤り。RR間隔は連続する2つのR波の間隔である。→心室興奮の周期(心拍数の算出に使用)を表し、伝導時間ではない。
| 心電図成分 | 意味 | 正常値・備考 |
|---|---|---|
| P波 | 心房の脱分極(興奮) | 約0.08秒 |
| PQ間隔 | 心房→心室への伝導時間 | 0.12〜0.20秒 |
| QRS群 | 心室の脱分極(興奮開始) | 約0.08秒 |
| T波 | 心室の再分極(興奮消退) | — |
表: 心電図の主要波形と間隔
ポイント
- PQ時間(PR間隔)は心房から心室への伝導時間を表し、正常値は0.12〜0.20秒である。
- 覚え方のコツ: 「P=心房、QRS=心室」なので、PからQRSまでの時間(PQ時間)が心房→心室の伝導時間となる。波形の名前と意味が直結している。
- 関連知識: PQ時間の延長は房室ブロックを示唆する。心電図の異常所見は刺激伝導系の障害部位の特定に重要である。
- よくある間違い: PQ時間とQT時間を混同する。PQ時間は「心房→心室の伝導時間」、QT時間は「心室の脱分極〜再分極の全時間」と役割が異なる。
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント