問題
心臓について誤っている記述はどれか。
- 自動能がある。
- 機能的合胞体である。
- 平滑筋で構成される。
- 冠状動脈によって栄養される。
解答: 3(平滑筋で構成される。)
解説
- 正しい。心臓は洞房結節のペースメーカー細胞により自動的・律動的に収縮する自動能をもつ。心筋は自動的・律動的に収縮する自動能をもつ。
- 正しい。心筋細胞は介在板のギャップ結合により電気的に連絡し、全体があたかも1個の細胞のように同期して収縮する。心房・心室の心筋細胞を全体として機能的合胞体と呼ぶ。
- 誤り。心臓は横紋筋(心筋)で構成されており、平滑筋ではない。心筋と呼ばれる特殊な横紋筋により構成される。→ 心筋は横紋筋であるが骨格筋とは異なり不随意筋であり、自律神経の支配を受ける点が特徴的である。
- 正しい。心臓自体は大動脈起始部から分岐する冠状動脈(左右)により血液の供給を受けて栄養される。→ 冠状動脈の閉塞は心筋梗塞の原因となる。
| 部位 | 役割 | 自動能(拍/分) |
|---|---|---|
| 洞房結節 | ペースメーカー(正常調律) | 60〜100 |
| 房室結節 | 興奮伝導の遅延(房室間調整) | 40〜60 |
| ヒス束 | 心房→心室への伝導路 | 30〜40 |
| 右脚・左脚 | 心室への分岐伝導 | — |
| プルキンエ線維 | 心室筋全体への興奮伝播 | 15〜30 |
表: 刺激伝導系の構成と自動能
ポイント
- 心臓は横紋筋(心筋)で構成され、平滑筋ではない。ただし不随意筋であり自律神経支配を受ける
- 覚え方のコツ: 「心筋=横紋筋+不随意筋」→ 骨格筋(横紋筋+随意筋)と対比して覚える
- 関連知識: 筋肉は骨格筋(横紋筋・随意筋)、心筋(横紋筋・不随意筋)、平滑筋(不随意筋)の3種類に分類される
- よくある間違い: 心筋が不随意筋であることから平滑筋と混同しやすいが、心筋は横紋構造をもつ
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