問題
心電図のP波に対応するのはどれか。
- 心房の収縮
- 心室の興奮開始
- 心室の収縮
- 心室の興奮消退
解答: 1(心房の収縮)
解説
- 正しい。心電図のP波は心房の興奮(脱分極)に対応し、心房の収縮を反映する。P波は心房興奮、QRS群は心室興奮開始、T波は心室興奮消退の過程を表す。洞房結節に発生した興奮がまず心房筋を興奮させ、心電図上のP波が形成される。
- 誤り。心室の興奮開始(脱分極)に対応するのはQRS群である。
- 誤り。心室の収縮はQRS群以降の期間に生じるものであり、P波とは対応しない。
- 誤り。心室の興奮消退(再分極)に対応するのはT波である。
ポイント
- P波→心房興奮、QRS群→心室興奮開始、T波→心室興奮消退(再分極)が心電図波形の基本対応である。
- 覚え方のコツ: 「P(ぴー)は”P”atrium(心房)のP」と語頭で連想する。QRS→心室、T→回復と順番で覚える。
- 関連知識: 心電図は興奮の伝導の異常、期外収縮などの不整脈、心筋虚血などの心臓の異常の診断に広く用いられている。。
- よくある間違い: P波を「心室の興奮」と混同しやすい。P波は心房、QRS群が心室であることを明確に区別する。
| 波形 | 意味 | 持続時間 |
|---|---|---|
| P波 | 心房の脱分極(興奮) | 約0.08秒 |
| QRS群 | 心室の脱分極(興奮) | 約0.08秒 |
| T波 | 心室の再分極(回復) | — |
| PQ間隔 | 房室間の伝導時間 | 0.12〜0.20秒 |
表: 心電図の主要波形と対応する心臓の電気的活動
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