問題
心周期で房室弁が開放しているのはどれか。
- 等容性弛緩期
- 駆出期
- 等容性収縮期
- 充満期
解答: 4(充満期)
解説
- 誤り。「動脈弁が閉鎖してから房室弁が開くまでの期間」が等容性弛緩期である。動脈弁・房室弁ともに閉鎖している。
- 誤り。心室内圧が動脈圧を超えると動脈弁が開き、血液が動脈に駆出される。駆出期は動脈弁が開放し、房室弁は閉鎖している。
- 誤り。すべての弁(房室弁と動脈弁)が閉じている状態で、心室が収縮する。等容性収縮期はすべての弁が閉鎖している。
- 正しい。心室内圧が心房内圧より低下すると房室弁が開き、血液が心室に流入する。充満期(流入期)では房室弁(僧帽弁・三尖弁)が開放し、心房から心室へ血液が流入する。この時期には動脈弁は閉じており、血液は心室に充満する。心周期は約0.8秒(心拍数75回/分の場合)で、収縮期約0.3秒、拡張期約0.5秒である。
ポイント
- 充満期(流入期)のみ房室弁が開放し、他の3時期では房室弁は閉鎖している。
- 覚え方のコツ: 「等容性=全弁閉鎖(容積変化なし)」「駆出期=動脈弁だけ開く」「充満期=房室弁だけ開く」と整理する。
- 関連知識: 第1心音は房室弁の閉鎖により生じ(収縮期開始時)、第2心音は動脈弁の閉鎖により生じる(拡張期開始時)。
- よくある間違い: 等容性弛緩期を「弛緩しているから弁が開いている」と誤解しやすいが、「等容性」はすべての弁が閉じて容積変化がない状態を意味する。
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント