問題
交感神経活動に対する応答で誤っているのはどれか。
- 縮瞳
- 心拍数増加
- 血管収縮
- 腸運動抑制
解答: 1(縮瞳)
解説
- 誤り。交感神経の興奮により瞳孔は散大(散瞳)し、縮瞳は起こらない。縮瞳は副交感神経(動眼神経)が瞳孔括約筋を収縮させることで生じる反応である。交感神経は瞳孔散大筋を収縮させて散瞳を引き起こす。
- 正しい。「交感神経活動が亢進すると、心拍数の増加」が起こる。正しい応答である。
- 正しい。交感神経活動が亢進すると、血管平滑筋が収縮し、血流が減少する。正しい応答である。
- 正しい。交感神経の興奮は消化管平滑筋を弛緩させて腸運動を抑制する。これは「闘争・逃走反応」時に消化活動を抑えてエネルギーを運動に集中させるためである。
ポイント
- 交感神経の興奮では散瞳・心拍数増加・心筋収縮力増大・血管収縮・気管支拡張・腸運動抑制が起こり、縮瞳は副交感神経の作用である。
- 覚え方のコツ: 「交感神経=散瞳、副交感神経=縮瞳」と対にして覚える。「交感=広がる(散瞳・気管支拡張)、副交感=縮まる(縮瞳・気管支収縮)」と統一イメージで暗記する。
- 関連知識: 交感神経の心臓への作用は変時作用(心拍数変化)・変力作用(収縮力変化)・変伝導作用(伝導速度変化)の3つがある。
- よくある間違い: 「交感神経=収縮」というイメージから「瞳孔も収縮する」と誤解しやすいが、交感神経が収縮させるのは瞳孔散大筋であり、結果として瞳孔は散大する。
| 器官 | 交感神経 | 副交感神経 |
|---|---|---|
| 瞳孔 | 散大 | 縮小 |
| 心拍数 | 増加 | 減少 |
| 気管支 | 拡張 | 収縮 |
| 消化管運動 | 抑制 | 促進 |
| 消化液分泌 | 抑制 | 促進 |
| 膀胱(排尿筋) | 弛緩 | 収縮 |
| 血管 | 収縮 | (支配少ない) |
| 汗腺 | 促進 | — |
表: 交感神経と副交感神経の作用比較
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