問題
第I心音が発生する心周期の時期はどれか。
- 拡張期の初め
- 拡張期の終わり
- 収縮期の初め
- 収縮期の終わり
解答: 3(収縮期の初め)
解説
- 誤り。拡張期の初めに発生するのは第II心音である。第2心音(II)は拡張期の開始時に発現する。
- 誤り。拡張期の終わりは次の心室収縮が始まる直前の時期(充満期の終わり)であり、特定の心音は発生しない。
- 正しい。第1心音(I)は収縮期の開始時に発現するやや低い周波数(30〜45 Hz)のやや長く続く音で、心尖部で聴取される。主に房室弁の閉鎖により生じる。心室が収縮を開始すると心室内圧が上昇し、房室弁(僧帽弁・三尖弁)が閉鎖することで第I心音が発生する。筋の収縮音や動脈内の渦流なども関係する。
- 誤り。収縮期の終わりには駆出が終了し、動脈弁(大動脈弁・肺動脈弁)が閉鎖するため、第II心音が発生する。
ポイント
- 第I心音は収縮期の開始時に房室弁(僧帽弁・三尖弁)の閉鎖により発生し、心尖部で聴取される。
- 覚え方のコツ: 「I音=収縮の”イ”チばん最初=房室弁閉鎖」「II音=拡張の”ニ”番目=動脈弁閉鎖」と数字と対応させて覚える。
- 関連知識: 第3心音(III)は心房から心室への血液の流入によって生じる音で、第2心音の後に心尖部でかすかに聞こえることがある。心雑音は弁膜症や貧血などで聞かれる。
- よくある間違い: 第I心音と第II心音の発生時期を取り違えやすい。「I音=収縮期の初め=房室弁」「II音=拡張期の初め=動脈弁」と弁の種類もセットで覚える。
| 心音 | 発生時期 | 原因 | 聴取部位 | 周波数 |
|---|---|---|---|---|
| 第I心音 | 収縮期の初め | 房室弁の閉鎖 | 心尖部 | 30〜45 Hz |
| 第II心音 | 拡張期の初め | 動脈弁の閉鎖 | 心底部 | 50〜70 Hz |
| 第III心音 | 拡張期(充満期) | 血液の心室流入 | 心尖部 | ― |
表: 心音の種類と特徴
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