問題
健常成人の安静時1分間の心拍出量は約何リットルか。
- 2 リットル
- 5 リットル
- 10 リットル
- 20 リットル
解答: 2(5 リットル)
解説
- 誤り。2リットルは正常値より著しく少なく、重度の心不全が疑われる値である。
- 正しい。心拍数が70回/分の場合、心拍出量は70ml×70回/分で約5lである。毎分心拍出量は1回拍出量(約70〜80ml)×心拍数(約70回/分)で算出され、安静時は約5L/分である。さらに「激しい運動をすると、1回拍出量と心拍数がともに増加して、その結果、毎分心拍出量は約25l程度にも達しうる」。
- 誤り。10リットルは安静時の約2倍に相当し、軽度〜中等度の運動時の値に近い。
- 誤り。20リットルは激しい運動時の心拍出量に近い値であり、安静時としては過大である。
ポイント
- 安静時の毎分心拍出量は約5L/分であり、1回拍出量(約70ml)×心拍数(約70回/分)で求められる。
- 覚え方のコツ: 「70×70=約5,000ml=5L」と計算式ごと覚える。「安静時5L、運動時最大25L(5倍)」とセットで記憶する。
- 関連知識: 心臓が大量の血液で充満して心筋が伸展されると、心筋はその伸展の度合いに応じて大きな収縮力を発生する。これをスターリングの心臓の法則と呼ぶ。静脈還流量の増加が心拍出量を増加させる仕組みである。
- よくある間違い: 1回拍出量と毎分心拍出量を混同しやすい。1回拍出量は約70ml(0.07L)、毎分心拍出量は約5Lである。単位に注意する。
| 項目 | 安静時 | 激しい運動時 |
|---|---|---|
| 1回拍出量 | 約70〜80ml | 増加 |
| 心拍数 | 約70回/分 | 増加 |
| 毎分心拍出量 | 約5L/分 | 約25L/分 |
表: 安静時と運動時の心拍出量の比較
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