問題
心周期で最高血圧を示すのはどれか。
- 等容性収縮期
- 駆出期
- 等容性弛緩期
- 充満期
解答: 2(駆出期)
解説
- 誤り。等容性収縮期はすべての弁(房室弁と動脈弁)が閉じた状態で心室内圧が上昇する時期である。心室内容積は一定で心室内圧が上昇する。まだ動脈弁が開いておらず血液は駆出されていないため、動脈圧は最高血圧には達しない。
- 正しい。駆出期は心室内圧が動脈圧を超えて動脈弁が開き、血液が動脈に駆出される時期である。心室内圧が動脈圧を超えると動脈弁が開き、血液が動脈に駆出される。この際に大動脈内の圧力が最大となり、最高血圧(収縮期血圧、正常成人で約120mmHg)を示す。心周期は約0.8秒(心拍数75回/分の場合)で、収縮期(等容性収縮期+駆出期)は約0.3秒、拡張期は約0.5秒持続する。
- 誤り。等容性弛緩期は動脈弁が閉鎖してから房室弁が開くまでの時期であり、心室が弛緩して心室内圧が下降する。血圧は低下に向かう。
- 誤り。充満期は房室弁が開いて血液が心室に流入する拡張期であり、血圧は最低値(拡張期血圧、正常成人で約70mmHg)付近にある。
ポイント
- 心周期において最高血圧(収縮期血圧)を示すのは駆出期であり、動脈弁が開いて血液が大動脈に拍出される際に動脈圧が最大となる。
- 覚え方のコツ: 心周期の4つの時期を順番に「等収→駆出→等弛→充満」と覚える。「駆出=血液を押し出す=圧力最大」と直感的に連想する。「等容性」は弁が閉じて容積が変わらない時期と覚える。
- 関連知識: 心音との関係では、第1心音は収縮期開始時(房室弁閉鎖)、第2心音は拡張期開始時(動脈弁閉鎖)に発生する。等容性収縮期は第1心音と同時期、等容性弛緩期は第2心音と同時期にあたる。
- よくある間違い: 等容性収縮期と駆出期を混同しやすい。等容性収縮期は「弁が全部閉じた状態で心室内圧が上昇する」時期であり、まだ血液は動脈に出ていない。動脈弁が開いて血液が駆出されるのは駆出期である。
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