問題
凝集素をもたない血液型はどれか。
- A型
- B型
- AB型
- O型
解答: 3(AB型)
解説
- 誤り。A型は血漿中に凝集素β(抗B抗体)を持つ。
- 誤り。B型は血漿中に凝集素α(抗A抗体)を持つ。
- 正しい。AB型はαもβも持たない。AB型は赤血球表面にA凝集原とB凝集原の両方を持つが、血漿中に凝集素(抗体)を持たない。これはAB型が自己の赤血球のA抗原・B抗原と反応する抗体を産生しないためである。さらに「凝集はA+α、B+βの組み合わせのときに起こる」。AB型は凝集素を持たないためどの血液型の赤血球とも凝集反応を起こしにくい。
- 誤り。O型は血漿中に凝集素α(抗A抗体)と凝集素β(抗B抗体)の両方を持つ。
ポイント
- AB型は凝集原(A・B)を両方持つが凝集素(抗体)を持たない唯一の血液型である。
- 覚え方のコツ: 「AB型=Antigen Both(抗原が両方ある)=抗体はない」と覚える。逆にO型は「抗原なし・抗体は両方あり」と対比させて記憶する。
- 関連知識: 原則として同型輸血を行う。ABO式血液型はメンデルの法則に従って遺伝し、遺伝子型はAA・AO・BB・BO・AB・OOの6通りである。
- よくある間違い: 凝集原(抗原)と凝集素(抗体)を混同しやすい。凝集原は「赤血球の膜」にあり、凝集素は「血漿中」に存在する。AB型は凝集原を持つが凝集素を持たないという関係を正確に区別する。
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