問題
血漿について正しいのはどれか。
- 鮮紅色の液体である。
- 血漿蛋白の大部分は骨髄で合成される。
- アルブミンは浸透圧の維持に働く。
- フィブリノゲンは栄養状態の指標となる。
解答: 3(アルブミンは浸透圧の維持に働く。)
解説
- 誤り。血漿は淡黄色・透明の液体である。→鮮紅色は動脈血(酸素化ヘモグロビンを含む赤血球による色)の外観であり、血漿は細胞成分を除いた液体成分のため赤くない。血漿は淡黄色・透明の液体で、その約90%は水である。
- 誤り。血漿蛋白の大部分は肝臓で合成される。→骨髄ではなく肝臓がアルブミン・フィブリノゲンなど主要な血漿蛋白を合成する。血漿タンパクのほとんどは肝臓で合成される。補足として、γ-グロブリン(免疫グロブリン)は白血球の形質細胞で合成される。
- 正しい。アルブミンは膠質浸透圧の維持に働く。→アルブミンは血漿蛋白質中で最も多く、分子量が比較的小さいため浸透圧への寄与が大きい(膠質浸透圧の約70%)。膠質浸透圧の維持と血管内の水分保持。アルブミンの関与が70%と大きい。
- 誤り。フィブリノゲンは血液凝固因子(第I因子)である。→栄養状態の指標として用いられるのはアルブミンであり、フィブリノゲンではない。フィブリノゲンは血液凝固作用に関与。
ポイント
- アルブミンは血漿蛋白で最も多く、膠質浸透圧の維持(約70%寄与)・血管内水分保持・栄養状態指標として重要。
- 覚え方のコツ: 血漿蛋白の機能を「ア=圧(浸透圧)、グ=軍(免疫=防御軍)、フィ=糸(フィブリン=線維=糸)」と覚える。
- 関連知識: 肝硬変などでアルブミン合成が低下すると膠質浸透圧が低下し、血管外に水分が漏出して浮腫や腹水が生じる。A/G比の正常値は1.5〜2.0。
- よくある間違い: 血漿蛋白の合成場所を「骨髄」と誤答する。骨髄は血球の産生場所であり、血漿蛋白は肝臓で合成される(γ-グロブリンのみ形質細胞で合成)。
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