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つむぐ指圧治療室 相模大野

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血液のガス運搬について正しいのはどれか

問題

血液のガス運搬について正しいのはどれか。

  1. 肺における酸素の移動は能動輸送によって行われる。
  2. 組織における二酸化炭素の移動は拡散によって行われる。
  3. 静脈血では二酸化炭素はアルブミンと結合して運ばれる。
  4. 動脈血における酸素化ヘモグロビンの割合は約60%である。

解答: 2(組織における二酸化炭素の移動は拡散によって行われる。)

解説

  1. 誤り。肺における酸素の移動は分圧差による拡散で行われる。→肺胞内のO₂分圧が毛細血管血のO₂分圧より高いため、O₂は濃度勾配に従って受動的に拡散する。「O₂やCO₂は毛細血管壁そのものを通過できる」「透過物質の移動は、濃度差による拡散によって行われる」。
  1. 正しい。組織における二酸化炭素の移動は拡散によって行われる。→組織細胞で産生されたCO₂は、組織のCO₂分圧が毛細血管血より高いため、分圧差(濃度勾配)に従って組織から毛細血管内へ受動的に拡散する。CO₂は組織から毛細血管内に拡散する。
  1. 誤り。CO₂は主に重炭酸イオン(HCO₃⁻)の形で運ばれる。→一部はヘモグロビンと結合して運ばれるが、大部分はHCO₃⁻として血漿中で運搬される。CO₂も一部はヘモグロビンと結合して運ばれるが、大部分は重炭酸イオン(HCO₃⁻)として運ばれる。アルブミンとは結合しない。
  1. 誤り。動脈血における酸素化ヘモグロビンの割合(酸素飽和度)は約97〜98%である。→約60%ではなく、ほぼ全てのヘモグロビンがO₂と結合している状態である。動脈血中のHbO₂は「鮮紅色」。高い酸素飽和度を反映している。

ポイント

  • ガス交換は肺でも組織でも全て分圧差による拡散(受動輸送)で行われ、能動輸送は関与しない。
  • 覚え方のコツ: 「CO₂の運搬3形態=HCO₃⁻(大部分)・Hb結合(一部)・溶解(わずか)」と覚える。「ガス交換=全て拡散」と断定して覚える。
  • 関連知識: 毛細血管の血流速度が遅いのは、総断面積が大きいためであり、これによりガス交換・物質交換が効率よく行われる。
  • よくある間違い: CO₂の運搬をアルブミンと結合と誤答する。アルブミンは膠質浸透圧の維持やホルモンの運搬に関与するが、CO₂運搬には関わらない。
移動様式 エネルギー 方向
拡散 不要(受動) 高濃度→低濃度 O₂、CO₂の移動
浸透 不要(受動) 低張側→高張側(水) 細胞膜を介した水移動
能動輸送 必要(ATP) 低濃度→高濃度 Na⁺-K⁺ポンプ
膜動輸送 必要 膜の変形による 食作用、開口放出
濾過 圧力差 高圧側→低圧側 糸球体濾過

表: 物質移動の様式

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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