問題
貧血の要因でないのはどれか。
- 胃の全切除
- 栄養不足
- 高地への移住
- 脾臓の機能亢進
解答: 3(高地への移住)
解説
- 誤り(貧血の要因である)。胃の全切除は内因子の喪失を引き起こす。→ ビタミンB12が小腸から吸収されるには胃液に含まれる内因子と結合する必要があるため、吸収障害が起こり巨赤芽球性貧血となる。
- 誤り(貧血の要因である)。鉄・ビタミンB12・葉酸・タンパク質などの栄養不足は赤血球の新生を障害する。→ 鉄欠乏性貧血やビタミン欠乏による貧血の原因となる。
- 正しい(貧血の要因ではない)。高地への移住は貧血の要因ではなく、むしろ赤血球が増加する。→ 高地では低酸素環境のため腎臓からエリスロポエチン分泌が増加し、骨髄での赤血球産生が促進される(赤血球増多症)。
- 誤り(貧血の要因である)。脾臓の機能亢進は赤血球の過剰破壊をもたらす。→ 老化した赤血球は脾臓で破壊されるが、機能亢進により正常な赤血球まで過剰に破壊され溶血性貧血の原因となる。
ポイント
- 高地移住は低酸素→エリスロポエチン分泌増加→赤血球産生促進であり、貧血ではなく赤血球増多症を引き起こす。
- 覚え方のコツ: 「高地=酸素少ない=エリスロポエチン増加=赤血球が”増える”」という因果の連鎖で覚える。貧血と逆方向。
- 関連知識: エリスロポエチンは腎臓から分泌され骨髄に作用して赤血球の新生を促進すること、酸素不足が数日続くとエリスロポエチン分泌が増加すること。
- よくある間違い: 「高地=酸素が少ない=貧血になりそう」という直感的な誤解。酸素が少ないのは環境の問題であり、体はエリスロポエチンで赤血球を増やして代償する。
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