問題
血液中を二酸化炭素が運搬される際の存在様式で最も多いのはどれか。
- 血漿蛋白と結合
- ヘモグロビンと結合
- 重炭酸イオンとして溶解
- 遊離二酸化炭素として溶解
解答: 3(重炭酸イオンとして溶解)
解説
- 誤り。CO₂が血漿タンパク質と結合して運搬される量はごくわずかである。→ CO₂運搬の主要な様式には含まれない。
- 誤り。ヘモグロビンとの結合(カルバミノヘモグロビン)による運搬は約20%である。→ CO₂も一部はヘモグロビンと結合して運ばれる。「一部」と表現されている通り最多ではない。
- 正しい。血液中のCO₂は約70%が重炭酸イオン(HCO₃⁻)の形で運搬される。→ 赤血球内の炭酸脱水酵素によりCO₂+H₂O→H₂CO₃→H⁺+HCO₃⁻と変換され、HCO₃⁻が血漿中に移行して運搬される。→ 大部分は重炭酸イオン(HCO₃⁻)として運ばれる。
- 誤り。遊離CO₂として血漿中に物理的に溶解して運搬されるのは約10%にすぎない。→ CO₂の溶解度はO₂より高いが、それでも最多の運搬様式ではない。
| 運搬様式 | 割合 |
|---|---|
| 重炭酸イオン(HCO₃⁻) | 約70% |
| カルバミノヘモグロビン(HbCO₂) | 約20% |
| 遊離CO₂(物理的溶解) | 約10% |
表: CO₂の運搬様式と割合
ポイント
- CO₂の運搬は重炭酸イオン(HCO₃⁻)が約70%で最多であり、大部分を占める
- 覚え方のコツ: 「CO₂は重炭酸で”なな(7)割”」→ HCO₃⁻が70%、Hb結合が20%、溶解が10%
- 関連知識: 重炭酸緩衝系(H₂O+CO₂⇌H₂CO₃⇌H⁺+HCO₃⁻)は血液pH調節にも重要で、酸塩基平衡の問題にも関連する
- よくある間違い: ヘモグロビンがO₂を運ぶイメージから、CO₂もヘモグロビン結合が最多と誤解しやすい
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント