問題
低蛋白血症時に起こらないのはどれか。
- 浮 腫
- 易感染性
- 血液凝固の促進
- 細胞へのアミノ酸供給の減少
解答: 3(血液凝固の促進)
解説
- 正しい。低蛋白血症ではアルブミン低下により膠質浸透圧が低下する。→ その結果、毛細血管から間質液への水分漏出が増加し浮腫が生じる。→ アルブミンは膠質浸透圧の約70%を担う。
- 正しい。低蛋白血症ではγ-グロブリン(免疫グロブリン)も減少する。→ γ-グロブリンは抗体として免疫反応に関与するため、その減少により易感染性となる。
- 誤り。低蛋白血症では血液凝固は促進されず、むしろ障害される。→ 凝固因子(フィブリノゲンを含む)は肝臓で合成されるタンパク質であり、低蛋白血症時にはこれらも減少するため凝固能は低下する。→ 出血傾向が現れやすくなる。
- 正しい。血漿タンパク(特にアルブミン)は細胞へのアミノ酸供給源である。→ 低蛋白血症ではアミノ酸プールが低下し、細胞への供給が減少する。
ポイント
- 低蛋白血症では凝固因子も減少するため、凝固は「促進」ではなく「障害」される。
- 覚え方のコツ: 血漿タンパクの3大機能を「ア膠(アルブミン→膠質浸透圧)・ガ免(γ-グロブリン→免疫)・フ凝(フィブリノゲン→凝固)」で覚える。
- 関連知識: ネフローゼ症候群では大量のアルブミンが尿中に漏出し低蛋白血症となり、全身性浮腫を呈する。肝硬変でも同様にアルブミン合成低下から浮腫・腹水が生じる。
- よくある間違い: 「タンパク質が減る=凝固が促進される」と誤解すること。凝固因子もタンパク質であるため、低蛋白血症では凝固能は低下する。
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