問題
アシドーシスのときに血液中で増加するのはどれか。
- カリウムイオン
- ナトリウムイオン
- 水素イオン
- マグネシウムイオン
解答: 3(水素イオン)
解説
- 誤り。K⁺はアシドーシス時に細胞内からH⁺と交換で細胞外へ移動し高カリウム血症を伴うことがあるが、アシドーシスの定義そのものではない。
- 誤り。Na⁺はアシドーシスの直接的な変動因子ではない。
- 正しい。アシドーシスとは血液のpHが正常範囲(7.35〜7.45)より酸性側に傾いた状態であり、水素イオン(H⁺)濃度が増加していることを意味する。pHが正常範囲を超えて酸性側に向かう状態をアシドーシスと呼ぶ。H⁺濃度の上昇がアシドーシスの定義そのものである。
- 誤り。Mg²⁺はアシドーシスの直接的な変動因子ではない。
ポイント
- アシドーシス=血液pH低下=H⁺濃度上昇であり、H⁺の増加が最も直接的な定義である。
- 覚え方のコツ: 「アシド(acid=酸)→H⁺増加」と語源から覚える。
- 関連知識: アシドーシスもアルカローシスも、呼吸性の機序と代謝性の機序がある。。呼吸性アシドーシスはCO₂蓄積、代謝性アシドーシスはH⁺排泄障害やHCO₃⁻喪失で生じる。
- よくある間違い: K⁺もアシドーシス時に血中で上昇するため選びやすいが、K⁺上昇は二次的変化であり、アシドーシスの定義に直結するのはH⁺である。
| イオン | アシドーシス時の変化 | 理由 |
|---|---|---|
| H⁺ | 増加(定義そのもの) | pH低下=H⁺濃度上昇 |
| K⁺ | 二次的に増加しうる | H⁺と交換で細胞外へ移動 |
| Na⁺ | 直接的変動なし | アシドーシスの主因子ではない |
| Mg²⁺ | 直接的変動なし | アシドーシスの主因子ではない |
表: アシドーシス時の各イオンの変動
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