問題
アシドーシスのときに血液中で増加するイオンはどれか。
- カルシウムイオン
- 水素イオン
- ナトリウムイオン
- 塩素イオン
解答: 2(水素イオン)
解説
- 誤り。カルシウムイオン(Ca²⁺)はアシドーシスの本質的な指標ではない。筋収縮や血液凝固に関与するイオンである。
- 正しい。血液のpHが正常範囲(7.35~7.45)を超えて酸性側(7.35より小さい方向)に向かう状態をアシドーシスと呼ぶ。pHの低下は水素イオン(H⁺)濃度の増加を意味する。アシドーシスには呼吸性(CO₂蓄積による)と代謝性(有機酸増加やHCO₃⁻減少による)の2種類がある。はさらに「血中に酸が入るとただちに平衡は左側に傾き中和する」と緩衝系の作用。
- 誤り。ナトリウムイオン(Na⁺)は細胞外液の主要な陽イオンであるが、アシドーシスの直接的な指標ではない。
- 誤り。塩素イオン(Cl⁻)は一部の代謝性アシドーシスで増加することがあるが、アシドーシス全般の本質的な指標ではない。
ポイント
- アシドーシスとは血液pHが7.35未満に向かう状態であり、本質はH⁺濃度の増加である。
- 覚え方のコツ: 「アシドーシス=Acid(酸)=H⁺増加=pH低下」と英語から連想する。対義語の「アルカローシス=H⁺減少=pH上昇」もセットで覚える。
- 関連知識: 多くの食品は代謝分解されて酸性物質H⁺を生じる。そのため、血液は酸性に傾きやすい。これをHCO₃⁻の緩衝作用、肺からのCO₂排出、腎臓からのH⁺排泄で防いでいる。
| 状態 | pH | H⁺濃度 | 原因の例 |
|---|---|---|---|
| アシドーシス | <7.35の方向 | 増加 | CO₂蓄積、有機酸増加 |
| 正常 | 7.35〜7.45 | 正常 | ― |
| アルカローシス | >7.45の方向 | 減少 | 過換気、嘔吐 |
表: アシドーシスとアルカローシスの比較
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